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畠山 ひすい選手

2024年12月06日

9月29日に帯広競馬場で行われた『オッズパークpresentsガールズケイリンDAY 2024 in帯広競馬場』に出演した畠山ひすい選手(北海道122期)。トークショーやばん馬でのエキシビションレースなどイベントの感想を伺いました。また10月防府での優勝を含め、直近のレースの振り返りと今後の目標などもお話を伺いました。

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山口みのり:まずは帯広競馬場でのイベントについて伺います。ばんえい競馬があるのは知っていましたか?

畠山ひすい選手:はい。北海道なので知っていました。中学生の時に行ったこともあります。

山口:出演が決まってからはいかがでした?

畠山:かなり楽しみにしていました。実は中学校の3年間は乗馬をしていたんです。

山口:そうなんですね!いわゆる障害物を跳んだりする乗馬ですか?

畠山:はい。そんな感じの競技をしていました。

山口:畠山選手が乗っていた馬とばん馬はどれくらい違うんでしょう?

畠山:私が乗っていた馬よりはかなり大きいです。それにはビックリしました。とにかく大きかったですね。

山口:エキシビションレースがあったので、乗ると聞いた時はいかがでしたか?

畠山:ちょっと怖かったです。

山口:そうですよね。他にイベントに参加した日野未来選手(奈良114期)、飯田風音選手(埼玉120期)、蛯原杏奈選手(北海道120期)はどんなリアクションだったんでしょう?

畠山:日野選手は何度も帯広競馬場に足を運んでいたみたいですが、他の選手たちは私と同じようにびっくりの方が大きかったと思います。

山口:練習して慣れていきましたか?

畠山:そうですね。最初に乗った時が、馬の引っ張る力が強くてかなり衝撃的でした。私は後ろのソリに乗っていただけなのに振り落とされそうなパワーだったんです。山の障害があるんですけど、それを越える時も、一見あまりスピードが出ていないように見えるけど、乗ってみるとかなり速くてビックリしましたね。でもレースまでに何度か練習をして、本番はかなり慣れて大丈夫になりました。

山口:障害を越える時は休んでから一気に越えるんですよね?

畠山:そうなんです。騎手の方と呼吸を合わせて一気に越える感じです。

山口:私もオッズパークライブでばんえい競馬を賭けたことがあるんです。馬の可愛さと迫力と両方ありますよね。

畠山:そうですね。

山口:騎手の皆さんとの交流はいかがでしたか?

畠山:レース前に少しお話する時間があったんですが、私の乗った馬が「この中で一番弱いよ」と言われました(笑)でも結構いいところまで頑張っていたんです。騎手の皆さん、すごく優しかったです。

山口:記事を見ましたが、畠山選手の馬が最初はリードしていたんですよね?

畠山:そうなんです!いけるかな?と思ったけどダメでした。でも馬は頑張ってくれていました。

山口:イベントも盛りだくさんだったようですが、トークショーの雰囲気はどうでしたか?

畠山:競輪場やサテライト以外でトークショーをするのが初めてだったんですが、いつもとは違った雰囲気でした。当たり前ですが競輪をあまり知らない方が多く「ガールズケイリンとはこんな感じです」という話などから始まりました。普段と違うお客さんとの交流は新鮮で楽しかったです。

山口:CS放送にも出演されたんですよね。予想をしたんですか?

畠山:いえ、私は素人すぎて予想はせずトークだけでした。

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山口:コロナ禍前から5年ぶりのイベントで、以前は毎年行われていましたがまた参加したいですか?

畠山:はい!毎年行きたいと思えるくらい楽しかったです!

山口:オッズパークとばんえい競馬とガールズケイリンと、全部が盛り上がっていくと良いですね。

畠山:そうですね。盛り上げられるように頑張りたいです。

山口:場内のお客様からの声掛けて印象的なものはありますか?

畠山:私が中学校の時に住んでいた地域から、お知らせを見て来てくれた方がいました。帯広は競輪の場外発売所がないので競輪を知らない方が多いんですが「このイベントをきっかけに競輪を見てみるよ」と言っていただけて嬉しかったです。

山口:帯広と函館はかなり離れていますもんね。畠山選手はもともと函館周辺に住んでいたのではないんですか?

畠山:はい。中学校までは十勝の辺りに住んでいました。そこで乗馬も習っていました。部活はずっとサッカーをしていたんですが、引っ越した先の高校にサッカー部がなく、バスケットボール部に入りつつサッカーのクラブチームで練習をしていました。

山口:畠山選手への密着ドキュメントを拝見したのですが、高校のときの先生や同級生の方も出ていましたね。その方からガールズケイリンをすすめられたんですよね?

畠山:そうなんです。そこから始まりました。

山口:それではレースのお話も伺います。今年の成績は振り返っていかがですか?

畠山:去年に比べると物足りないです。怪我があったりと体調が万全ではなかったので仕方ない部分もありますが、あんまり良くなかったですね。

山口:優勝回数やガールズフレッシュクイーンの優勝もありましたが、それでもまだまだと感じるんですね。

畠山:そうですね。自分の足や競走内容を含めていまいちでした。大きな原因がこれ、というのはわからないですが、一番調子の良い時に比べると今はかみ合っていないと感じます。

山口:戦法はこだわっていますか?

畠山:はい。基本的には先行一本でいきたいんですが、周りの方からは「そろそろ捲りも覚えた方が良いよ」と言われます。練習では捲りの練習もしています。

山口:捲りが全く出ないという訳ではないですよね?

畠山:そうですね。捲りはできるんですが、上りタイムが、先行したときと捲りのときで大きく差がないので、もう少しうまく捲れるようになれれば良いなと思います。

山口:10月の防府の優勝について伺います。入る前はどういう意気込みでしたか?

畠山:他の参加選手たちも強い選手がたくさんいたので、「私は自力でしっかり勝負をしよう」という気持ちだけで、「絶対優勝するぞ」という気持ちは少なかったです。

山口:防府は初めてでしたが、他の33バンクの相性はどうですか?

畠山:33は逃げたら残れることも多いので悪くないと思っています。でも、前検日に「防府が33バンクだ」ということを知りました(笑)

山口:えー!(笑)そうか、防府は改修工事をしていましたもんね。

畠山:記者さんに「33バンクはどうですか?」と聞かれた時に気付きました。改修をしていて参加が初めてだったので気づかなかったんです。でも33と知ってテンション上がりました(笑)

山口:得意と思えたら、それは良かったです(笑)ではレースを振り返ります。初日は畠山選手が仕掛けたところを残り1周で西島叶子選手(熊本118期)にかまされたレースでした。

畠山:本来ならばカマシをしっかり突っ張れれば良かったんですが、ダッシュがなかったので合わせきれず、内に詰まって自分の力を出し切れずに終わってしまいました。

山口:ガールズは横の動きが制限されているから詰まってしまうと難しいですね。

畠山:そうですね。何もできずに終わってしまいます。

山口:対策としては突っ張るか、飛びついて単独で2番手を確保してから捲り、になるんでしょうか?

畠山:飛びつくレースもあるんですが、それも内に詰まる恐れがあるんです。33バンクなので外もそこまで膨らまないんですよね。だから突っ張るのが一番良かったですね。

山口:2日目にはそこを修正して?

畠山:そうですね。私の後ろが並走になっていてなかなか仕掛けられなかったと思うので、展開が良かったです。

山口:決勝は山原さくら選手(山口104期)との対戦でしたが見事な逃げ切り優勝でした!

畠山:多分、山原選手とは初めての対戦だったんです。強い選手なので私は力勝負をしようと決めて走りました。それが結果、展開も向いたのかなと思います。

山口:自信になる優勝ですか?

畠山:そうですね。並走などもあったとはいえ、HBを付けて優勝できたので自信にはなりました。

山口:その後の立川ではナショナルチームにいた梅川風子選手(東京112期)との対戦でしたね。

畠山:初日は梅川選手のスピードに合わせるのが必死で、行かれた後のことを全く考えていない組み立てをしてしまい、脚が全く残っていませんでした。「捲られるかもしれない」と想定しておけばその後もペースで駆けて確定版はあったかもしれませんが、一回は本気で梅川選手に抵抗してみたかったんです。結果は5着で力の差を突き付けられたのですが、それはそれで良かったと思っています。

山口:梅川選手はガールズケイリン専念ですから、今後も対戦はありますもんね。
畠山選手の今後の目標は何ですか?

畠山:毎回、レースに対して自分の目標があるんです。だから「もっと先」とか「来年がどう」とか大きい目標は立てていないです。でもざっくりですが来年はGIには出たいです。

山口:一度経験したから、というのはありますか?(去年の競輪祭女子王座戦に出走)

畠山:そうですね。一度出て、全然自分の力じゃ戦えないことがわかりました。「もうちょっと強くなってからリベンジ」とその時は思ったんですが、今の力じゃまだまだ通用しないと思います。とりあえずは通常の開催で決勝で毎回確定版に入るくらいの力を付けていきたいと思っています。

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山口:オールガールズクラシックの選考期間ですが、そこはどうなんでしょう?

畠山:無理だと思います。私、追加あっせんなどはほぼ走らないので出走本数は少ないんです。そこを頑張って走ればもしかしたら出場できる、できないの争いには加われたかもしれませんが、今は焦らずもっと先を見据えて頑張っています。

山口:まだデビューして2年半ですもんね。しかも自転車経験がない中で養成所へ、ですから。

畠山:養成所時代から、自転車競技出身の同期との差はすごく感じていました。だから「私は時間はかかるだろうな」と思っています。

山口:自転車競技出身の方もたくさんいますよね。

畠山:特に同級生は競技経験者が多いんです。河内桜雪選手(群馬)、又多風緑選手(石川)、藤原春陽選手(徳島)などは競技出身です。

山口:同期の活躍はどう見ていますか?

畠山:デビュー当初は「同期に負けたくない!」という気持ちがすごくあったんですが、最近は同期が優勝するととても嬉しいですし、それに刺激を受けて自分も頑張りたいなと思うので、良い関係なのかなと思います。

山口:冬になり北海道は雪もあって練習も外ではできないと思います。冬季移動はされますか?

畠山:はい。川崎にお世話になります。同期の塩田日海選手(神奈川)を頼っていきます。

山口:新たな環境での練習になるんですね。

畠山:川崎は男子選手に強い選手がたくさんいます。一緒に練習するのはガールズなんですが、それでも雰囲気は函館とはまた違ったピリッとした雰囲気も感じるので、それも刺激になれば良いなと思います。

山口:先ほど仰っていたレースごとの目標というのは、伺っていいですか?

畠山:1周駆けて上りタイム12秒5で返ってくるというのを目標にしています。そこに着がついてくるかどうかはそのレースのメンバーや展開によります。その目標を立てているので、レースごとに一喜一憂しないようにしています。

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山口:その目標をコンスタントにクリアできて、次の目標へ?

畠山:そうですね。

山口:それはどなたかに相談して決めたんですか?

畠山:いえ、自分で決めました。練習メニューもそうなんですが、他のガールズで、師匠にメニューを組んでもらったりする方もいると聞きますが、私は自分で納得してやる方が向いていると思うのでこのやり方があっている気がします。

山口:自分で考えて、納得して、徐々に目標を高いところへ持っていく?でも優勝を含めて結果も出ていますもんね。

畠山:そうですね、まだまだ頑張ります。

山口:では最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。

畠山:今年は成績も物足りなくて、車券として迷惑をかけてしまったと思います。来年からはしっかり練習してたくさん優勝できるように頑張ります。

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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。

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※写真提供:公益財団法人 JKA

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