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オートレース選手インタビュー
丹村飛竜 志なくして何も始まらない。|丹村 飛竜選手
2019年9月13日

2期連続山陽ナンバー1『漢・丹村 飛竜』がインタビューに登場!

自分をストイックに追い込み勝つ為に執念を燃やし続けるトップレーサーの一人!

昨年のスーパースター出場を機にますます貪欲に勝負に挑む姿にご注目下さい

インタビュー / 内野久照

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内野:今、午前7時過ぎです。朝早いのですがいつも何時にロッカー(個人の整備室)に入りますか?

丹村:ロッカーには6時過ぎには降りてきています。

11時の消灯には必ず就寝し6時前に起きています。目覚めは良い方ですね。

朝の時間を上手く活用したいので早くから行動を開始しています。

基本は前日に翌日の準備をします。朝は時間があるのでやりたい事があれば出来るしやる事がなければゆっくりと過ごします。

内野:オート以外の事も色々と聞いていきますが宜しくお願いします。ご出身は?

丹村:福岡県田川郡大任町です。

内野:どんな町ですか?故郷はいかかですか?

丹村:大任町は田舎ですが有名な道の駅があります。有名なのはトイレなのですが1億円かけていますし温泉もあり結構利用していますよ(笑)

内野:身長・体重を教えて下さい。

丹村:170cmちょいあります。体重は53kgとか54kgとかです。

デビュー当初は60kg超えでした。何も考えず養成所で食べまくっていました。

内野:オートレーサーになったきっかけは?

丹村:オートレースの事は兄の司が受験していたのでそこで初めて知った程度です。それまで興味はありませんでした。12年間野球ばかりしていてオートレースと出会う事がなかった。しかも進学校で勉強も頑張らないといけなかったのでオートレースを知る事がなかった。試験の資料を提出してから初めて飯塚オートにオートレースを観戦に行きました。

『なんだこりゃ! 音うるさい!格好いいな!すげーな!』と衝撃的でした。

モータースポーツは好きだったので1度見ただけでオートレースが好きになりました。

改めて選手になろうと決心しました。オートの試験前は大学に入学したばかりかその前でした。行きたい大学ではなく何かをやりたいという目標がなかった事もあって兄と一緒に受けました。

兄は3回目、自分は一発合格でした。(笑)

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内野:養成所はどんな所でしたか?

丹村:養成所は体力的には問題なかったです。ただあらゆる事を制限されていたので色んなストレスがありました。入所前まで大概遊んでいたので苦しかったです。

内野:養成所を卒業してからデビューまではいかがでしたか?

丹村:デビューするまでの期間もデビューしてからも先輩のプレッシャーが凄かった。半端なかった。レース場に行けばまた怒られる。行くのが嫌で辛くて苦しいと思った時期もありましたがこれを仕事にしたのだから頑張るしかないなと思って勝つ為に速くなる為に「やってやる!」という気持ちでレース場に向かいました。

今は凄く楽しいです。この世界に入れて今はもちろん選手になれて良かったです。

内野:最近痩せた印象がありますが?

丹村:ここ1・2年ですか減量して体力作りをしています。今までが何もしなさ過ぎました。勝つ為に必要な事、勝ちたいのでやっています。勝つ為に色々考え一つ一つ出して行った結果これも一つの要素だと思い減量を始めました。ただきついですよ。食べたい物が食べられないので...。

内野:3食食べるのですか?運動等は?

丹村:朝は食べますが昼は食べません。夜は食べています。

あと1日の業務が全て終わるとランニングをします。内線(1周500m)を10周走ります。

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内野:デビューからこれまでのレースを振り返って頂きます。

丹村:デビュー戦は1着でした。熱い走路でした。

初優勝は地元で確かギリギリ優勝できたそんなレースでした。

グレードレースの初優勝は地元のGII小林啓二杯でした。タマタマ勝てた感じでした。地元開催のグレードレースだったので優勝出来て嬉しかったです。

GI初タイトルは川口の開設記念でした。事故レースでしたがあの時のエンジンは仕上がっていました。勝てる時は勝てるのだなと思いました。

SG初優出は昨年の11月浜松の日本選手権でした。準決勝戦を走る前に競走成績山陽第一位でスーパースター出場が決まりましたが正直聞きたくなかった。

自分で勝ち取ってトライアル出場ベスト16を決めたかった。結果準決勝戦2着で優勝戦は5着になりスーパースターの切符を自力で掴み取る形となりました。凄く嬉しかったです。

内野:スーパースターの舞台はどんなところでしたか?

丹村:毎レース楽しかったです。辛い事は何にもなかったしプレッシャーなんて感じていなかった。期待もされていないと思っていたしレースに打ち込むことが出来た楽しいシリーズでした。ただ王座決定戦大晦日は楽しくなかった。ドドド・タイヤの跳ねが出て上手く走れず楽しくなかったです。タイヤの制限も有り難しいシリーズですが1年の終わりその年の最後なので納得できるレースをして着を取りたい。楽しく終わりたいと思っています。場内の雰囲気はいつもと違いますね。声援が直に届きます。

選手紹介セレモニーはファンの気持ちが伝わって来ました。声援は力になります。

内野:もちろんまた出場したい。今度は大晦日で結果を出したいという事ですね?

丹村:3年ほど前からスーパースターに出場したいという目標を立てています。

一つ一つ何をしたら良いか考えました。ちょっとずつですが体作りもそうですしエンジン作りもですがグレードレースで勝つ為に作らないといけないのでデータを取る様にしました。メモを取り始めてから1個1個やって行った事が良い方向に向かう様になりました。

今までがやらなさ過ぎました。

今年もその目標スーパースターに出たいという思いでここまでやってきています。

1年間の結果がスーパースターの舞台なのでトライアル出場の16人。更には決定戦の8人に残る為に毎日取り組んでいます。毎日の積み重ねです。それが全てに繋がっています。

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内野:レース以外の事も沢山聞いちゃいますね?好きな言葉は?

丹村:好きな言葉は『志』です。吉田松陰の言葉に影響されました。

この言葉が全てです。志なくして何も始まらない。

内野:モットーはいかがでしょう?

丹村:モットーは『考える事』です。何をすればこうなるという様に考えないと前に進まない。考えないと行動出来ないし結果に繋がらない。だからです。

内野:こだわっている事はありますか?

丹村:ヘルメットを2個使っています。安室ちゃんのロゴとワイルドスピードがベースになっています。サイドの柄というかイラストがそれぞれ違います。

1個は地元をアピールしたいので大任町の『しじみの大ちゃん』です。

もう1個は愛犬ポメラニアンの『ハリー君』と『ハニーちゃん』です。もちろんホークスファンですし家族と愛犬と一緒に駆け抜けるということですかね...。

練習着は昨年の安室ちゃんの引退前に作りました。

はずかしいけど安室ちゃん安室ちゃんになっていますね

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内野:ご自身はどんな性格ですか?

丹村:昔はただただ負けず嫌いでした。今は多少大人になったのかなと思います。

内野:好きな女性のタイプは?

丹村:しっかりしている人です。

内野:芸能人では?

丹村:もちろん安室ちゃん 

内野:安室ちゃんはどんな人ですか?どの曲がおすすめですか?

丹村:一言では言えないですよね...。しかも良い曲ばかりなので選べないです。

内野:女優さんでは?

丹村:TVをあまり見ないのでわからないです。

内野:女性のどこを一番に見ますか?

丹村:顔ですけど顔では決められないです。性格が1番です。

ただあまり女性に興味がなくなってきたのかな(笑)

内野:休みの日の過ごし方は

丹村:大任町の温泉に行きます。体を休める事は勿論ですが町への貢献にも繋がるので。

内野:ご家族の存在は?

丹村:家族の存在は大きいですね。小学校3年生の娘が一人いますが中々時間が合わないので家族には迷惑をかけています。自分のわがままを聞いてもらっているし勝つ為に協力してもらっている。凄く感謝しています。

内野:格好いい車に乗っていますね。

丹村:ありがとうございます。トヨタの86(ハチロク)に乗っています。

スポーツカーが欲しかった。トヨタ86は新しい所もあり昔っぽい一面もある車です。乗り心地良いし気に入っています。

バイクはハーレーです。選手同士でツーリングにも行きます。

ガレージが欲しくてスポーツカーを入れるガレージを作る為に家を建てたのも事実です(笑)

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内野:色々とお聞きしましたがレースのお話に戻ります。思い出のレースは?

丹村:デビュー戦の事は今でも覚えています。

思い出しますね!無事ゴール出来た。やっとデビュー出来た。俺でも走る事が出来たんだと思いました。

内野:夏のグランプリが終わってからオイルフォークに交換されましたか?

丹村:オイルフォークは雨が乗り易いという事を聞き、雨が乗れない時期があったので交換して乗ってみました。晴れで結果がまだ出ていないので結果を出せる様に一つ一つ乗りながらやっています。

一番の理由はオイルフォークにした事でオートレースの幅が広がると思っています。

オイルフォークをマスター出来る様に勝つ為に取り組んでいます。

内野:今年の4月のオールスター優勝戦3着で年末のトライアル戦出場がほぼ決まった状況ですが?

丹村:ただ出るだけでは意味がない。ポイントを稼いで上位で出場したい。

トライアル戦初日はポイント順で枠番選択出来るのでポイントをもっと加算して良い枠を獲りたいです。

ただ前回のSGグランプリでの準決勝戦3着は凄く悔しかった。2番手を走っていてまだリードはあったのに捌かれてしまった。あんな悔しいレースはなかった。

上手い同期なら乗りこなしていただろうし2着は守っていたと思う。

とにかくSGに出場する為に毎レース勝ちにこだわってやる。

グレードレースで勝つ為に一つ一つやって行く。

そしてSGのファイナリスト8名に残る事です。

SG優勝戦で戦い続ければ戦うフィールドに出場し続ければ必ず獲れると思っています。

その場にいれば1/8でチャンスがある

その最高のステージに乗る為に勝つ為にやり続ける。

それだけです。

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内野:0mオープン1番に選ぶとしたらどの枠を選びますか?

丹村:迷わず1枠です。もちろんトップスタートを狙って押し切りたい逃げ切りたいですがトップスタートでなくても2・3番手に切れる可能性もあるしそこからだと捌き返すことも出来るので1枠です。2番目以降に選ぶとして1枠が空いていたらもちろん1枠を取ります。

センター枠より外側だとS級の上位よりスタートで先行するのは厳しいので枠は重要になってきます。

内野:山陽ナンバー1に3回になっていますが?

丹村:最初のナンバー1はまぐれでなった感じでした。

2度3度と続けて行かないと意味がないと思いました。

今回連続してナンバー1になりましたが次のランクは大きく下がります。

今年はここまで浮き沈みが激しかった。良かったり悪かったりと安定させる事が出来ていません。

上位で安定出来る様に意識して走って行きます。

常に上位で戦い続けなければこの位置は維持できない。厳しいですね。

内野:飛竜選手はどんなタイプの選手でしょうか?

丹村:う〜ん。試走タイムは出るタイプです。試走から出したいと思っています。

試走が出ていない時であってもドドドが来てタイム悪くしたとしても

スタート集中して3着以内に入る事を目標にしています。

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内野:そのスタートに近況磨きがかかっていますが?

丹村:スタートも最近は切れる様になりましたが以前までは事故なく真っ直ぐ切る様にと何とか切れたらといった感じで切っていました。今はそんな気持ちを改めてスタートを切らないと勝てないと思って切っています。クラッチ関係もそうですが勝つ為にデータをとりました。整備も解ってきました。

自分が乗れる様に考えてデータを取って気持ちもそうですが全てが勝つ為にやっている事です。

内野:ライバルは?

丹村:昔は同期の活躍を意識していたけどこのところ誰がライバルというのはありません。

同期の上位勢に多少追い付いてきたかなとは思うけどまだまだです。速いし上手いので追い越せる様にしたいです。

内野:2019年残りの目標は?

丹村:もう少し上位で安定出来る様に良い時と悪い時の波が激しいのでその波を無くしてエンジンを毎回仕上げられる様にしたい。ダメだった時の原因を見つけるのが遅すぎるので早目に原因を見つけて立て直したい。

勝つ為にまた一つ一つやって行きます。そのスタイルは変えず上を目指します。

SGで勝つ為に1番になる為に...。

内野:オッズパークの会員の皆様へメッセージをお願いします。

丹村:オートレースをこれからも楽しんで下さい。たまにはレース場で生のオートレースを楽しんで下さい。これからも応援宜しくお願いします。

インタビュー / 内野久照

MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。

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