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オートレース選手インタビュー
スタート力を身につけて全てのSG出場へ。|佐藤 裕児選手
2019年12月12日

飯塚所属32期。佐藤裕児選手もバイク経験者の1人。子供の頃に仮面ライダーに憧れたことからバイクに興味を持ち5歳からバイク人生が始まる。バイクと共に歩んできた人生。オートレースの難しさと楽しさ。そして、同期への思い。プライベートの事までお話しして頂きました。

インタビュー / AKI

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AKI:バイクとの出会いはいつなんですか?

佐藤:5歳の時にポケバイに乗ってからバイク人生がスタートしました。キッカケは、叔父が車のレースをしていたんですが、その応援に行った時にバイクが展示してあって。当時の僕は、仮面ライダーが大好きで仮面ライダーばかり見ていました。「仮面ライダーはバイク乗りよるな。」から「バイク乗りたいな。」になって。けど、実はそのバイクに乗りたいは「レースしたいな。」ではなく、「仮面ライダーのお兄さん、芸能人になりたいな。」だったと思うんです(笑)けど、父親にバイクに乗りたいと言ったら父親の気持ちに火が付いて「バイクに乗るか!!」となりました。それが分岐点でしたね。その時、「このバイクじゃない、おもちゃ屋さんのバイクで良い!」なんて言ってたらまた違った人生になっていたかもしれないですね(笑)

AKI:まずは父親の火が付いたんですね!(笑)

佐藤:はい。そこからは父親とマンツーマンで。けど、すぐに自分自身も火が付きました。バイクに乗っている同世代もいっぱいいたし楽しかったですね。学校の友達よりもレース場で会う友達の方が多かったし、レースのあと皆んなで遊んだりしてすごく楽しかったです。皆んなが学校終わりに部活をするみたいな感じだと思います。

火が付いてからは、ロードのプロになりたいと思っていたし、世界大会には行けなかったけど全日本は9年くらい回りました。25歳の時にやり切ったと思いました。

AKI:オートレースへの道はどの様に決めたんですか?

佐藤:渡辺篤さん(浜松31期)ですね。篤さんは浜松に住んでいたんですが、自分もロード時代はヤマハのチームで走っていて浜松に住んでいました。ロードのレース場でも篤さんに会ったりはしていて。食事もしたり。そこがキッカケですね。後は、オートレースの試験のタイミングでヤマハとの契約が切れて。サッカー選手みたいな感じでロードも1年契約なんです。契約が切れても自分でお金を出せば走れるので、2年間はお金を持ち込んで走りました。大きなバイクショップがスポンサーについてくれて走っていたんですがやっぱり厳しくて。当時はバイト生活でしたね。25歳の時にロードはここまでかなと。オートレースの道以外に、アライヘルメットにもスポンサーになってもらっていたんで、ヘルメットのデザインがしたいと思いアライヘルメットに就職も考えました。けど、5歳からバイクに乗ってきてバイクにも育てられて、まだまだバイクに乗っていきたいと思いました。そのタイミングでオートの試験があったので受けることにしました。

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AKI:近況の成績など振り返っていかがですか?

佐藤:近況はスタートを良くするためにクラッチをずっと扱っているんですが戸惑っています。今までみたいに切れればいいんですが、波がありすぎますね。ただ、前のセッティングに戻せば切れ具合も戻すのは簡単です。けど、今は普通に切れるよりもよく切れる所が欲しい。良いスタートをモノにするためにセッティングを探している状況です。

AKI:元々はスタートは早い方だと思いますが、何か気になることがあったんですか?

佐藤:10月に行われたSG日本選手権の時に補充で走って思うことがありました。オープン戦でも通用するスタートを見つけないと、と思ったんです。それから、色々やってはいるんですがやり過ぎてムラにはなってる感じ。けど、悪いことではないと思っていて。やらないと成長はしないし、ハンデも後ろに下がりたい。そして、SGにも出たい。2年前くらいはSGやプレミアムカップにも出て最高ハンにもなっていました。けど、去年の夏場が全然ダメで。熱走路にやられました。一般戦の初日に7、8着ばかり。そんな状況が続いて。その年の10月の終わりに師匠の東小野選手(飯塚25期東小野正道選手)のクランクを頂いて、それを入れたとたん上向いて優出2着。今年の夏はなんとかしよう思い、去年の冬に腰回りや乗り方など色々研究。今年の夏はグレードの裏開催を走って、去年よりは毎回準決勝に乗れる様になってマシになりました。けど、乗り方に関してはやっぱりロードレースのクセが抜けづらく難しく感じますね。僕がやっていた競技は肘を擦りながらバイクに乗っていたので、オートレースとは真逆。今でもロードレースの乗り方をしろと言われたらすぐ出来ると思います。けど、オートレースではロードレースの乗り方は通用しない。全く違う競技。オートレースは人間がバイクに合わせる感じなんですが、ロードレースはバイクが人間に合わせるんです。メカニックがいてタイヤ、ブレーキ、エンジン、さらにはデータを取る人。その分、メカニックに伝えるというスキルは必要ですが、オートレースは練習して、タイヤ替えて整備して。自分で感じて自分で全てしないといけません。どちらも違う難しさがありますが、オートレースの方が確実に難しい。けど、妥協した状態ではレースに行きたくない。もうちょっとやれたんじゃないかなという状態では行きたくないですね。

AKI:やはり、バイク経験者ならではの悩みがあるんですね。けど、少しずつ上向いてきているんですね。

佐藤:そうですね。去年の夏は思いっきり走っても試走3.4台しか出ず、乗れている感じはありませんでした。けど、今年は3.3台が出ていたので去年よりは良いです。

AKI:なにかキッカケはあったんですか?

エンジンのセッティングの方向性で周平くん(伊勢崎31期青山周平選手)からアドバイスをもらう事があって。周平くんも同じロードで同い年で誕生日も1日違い(笑)9、10歳位からはミニバイクに乗っていたんですが、全国大会でも一緒に走っていました。ロード時代はメーカーが違う事もあって当時すごく喋ることは出来なかったんですが、昔からの仲もあり今はアドバイスをもらったりしています。去年の冬に、僕からは何も言ってないのに「裕児のセッティングってこうでしょ?」とピンポイントで当てられて。「それじゃあ絶対大きなコース走れないし、夏場とか厳しいと思うよ。」と言われ。そのアドバイスからセッティングの方向性をガラリと替えて、今年の夏は動いてくれました。スタイルが似てると言ったら失礼かもしれないんですが、同じロード出身でオートレースにきて、最初抱えてた腰回りの問題とかも似ていたし、周平くんからのアドバイスで動いてくれたのもありましたね。ロードの名残でタイヤを滑らせて走ってしまう。滑ることに関して恐怖心なども全くないんですが、バイクが進んでいかない。なので、人に抜かれてしまいます。これではダメだなと思った。ちょっとでもエンジンとタイヤがズレると滑らす感じが出てしまう。オートレースの乗り方が出来ないといけません。大変ですね。

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AKI:現在の課題はなんだと思いますか?

佐藤:乗り方やセッティングの出し方。バイクの操作もちゃんと出来るようになりたいです。

師匠の東小野選手は自由にやりたいようにさせてくれていたんですが、自分のやりやすいというのはやっぱりロードレースの乗り方で。2級車の間の腰回りはロードの感じのまま乗っていたと思います。今もまだまだですが、2級車の時の乗り方は本当に酷かった。同期はバイクに乗り出したばっかりだし、自分はバイク自体はそこそこ乗れていた。けど、結局今は同期の皆がオートレースを上手く乗れるようになってきて。自分は1級に乗り替わってすぐに優勝はできたけど、その後同期も早くなってきて皆最高ハンにもなって。気付けば「あれ?」という感じ。やっぱり悔しいですね。もうちょっとやれるんやないかなと今でも思っています。

AKI:「まだやれる。」という気持ち、大切ですよね。

佐藤:うん、そのために仕事量を減らさない、むしろ増えていっています。仕事スピードが上がっている分。

AKI:目標は何ですか?

佐藤:まず1番の目標は最高ハンになること。そして、全てのSGに出れるように。記念で優出したことがないので優出したいです。

AKI:オートレーサーになって7年経ちましたが、どんな7年間でしたか?

佐藤:あっという間。1年が早いです。ロードをやってた時よりも早いですし、オートの方がやる事もめっちゃくちゃ多い。けど、選手であり続けられる事は最高です。ロードよりオートレースの方が好きですし、毎日がむちゃくちゃ面白いです。だから、あとは自分が結果を取りに行くしかない。同期がSGに出ているのに自分は出れてないのが悔しい。それはもちろん自分の責任なんで、まずは気持ちが大事。自分は優しすぎると言われます。そこを、もっとレースで負けん気を出すスタイルを築き上げて、あと一皮剥ければ。なにかキッカケが欲しいですね。

AKI:それにしても32期は皆さん同期を思う気持ちが強いと思いますが。

佐藤:32期は仲が良すぎると言われている期。僕は同期皆を家族だと思っています。なので、何かあれば駆けつけるし、レースの場の外でも集まります。同期の活躍は悔しさ半分...いや、悔しさしかないです(笑)と言うのは冗談で、同期がSG取ったりする事は嬉しいし刺激にもなります。けど、もちろん悔しさもありますね。心の底からおめでとうだし、心の底から刺激になっています。だからこそ、仕事に熱が入る。同期にナンバーワンがいる事も特別ですね。何を聞いても答えてくれるし何を聞かれても答えるし。レースもプライベートも隠しごとは全くありません。本当に家族ですね。最高の同期。これから一生付き合って行く仲間です。

AKI:家族と言えば、御結婚されたんですよね!

佐藤:はい!今年の1月に結婚したんですが、奥さんは結婚する前から毎レース見てくれています。凄く応援してくれています。特に義理のお父さんが、僕がオートレースの選手という事を知ってからオートを見てくれていて、今ではめちゃくちゃ詳しくなっています(笑)凄いです。僕が出ていないレースも見ています。結婚してメリハリができましたね。良い方向にいっていると思っています。良い流れを持ってこれるように頑張りたいですね。

AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

佐藤:優しさを封印して、勝気のスタイルを出すんで応援して下さい。そして、32期ファミリーもより一層注目して下さい!

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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