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オートレース選手インタビュー
まだまだ若い者には負けられない!やれる事は全てやって挑む|岡松 忠選手
2020年7月 3日

山陽オート夏の陣!山陽オートではグレードレースが続いています。そんな中皆様のリクエストにお応えして山陽17期・岡松忠選手のインタビューをお届けします。選手生活38年、通算1,000勝まで残り50勝、いぶし銀の走りでファンを魅了する岡松選手の素顔に迫りました。(取材日6月20日)

インタビュー / 内野久照

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内野:身長と体重と足のサイズを教えて下さい。

岡松:そんな事聞く(笑)いいよ...。

身長は168.5cmで体重は54kgから56kgの間をうろうろしているね。足のサイズは24.5cmです。

身長は、ここんところ縮んだんよね。 8mmか9mmは変わったんよね。体重も今は56kgあろうね...。休みが長くて太ったんよね。

調整せないかんね。腹が出たんよね。ガハハハッ!(笑)

内野:地元GI(令和グランドチャンピオンカップ)お疲れ様でした。いかがでしたか?

岡松:苦労したね。晴れに関しては1年を通してフロントはウィンタータイヤを使っている。この時期は特に難しい。梅雨だからか湿度とか色々と関係している。エンジンの調整はしているがしっくりこなかったね。準決勝戦は試走が3.42よ。がっかりしたよね...。最終日は、幾分ましになっていて走れたけどね。良いという感じではなかったよね。

夏場のウィンタータイヤ対策が上手くいっていない。乗る方も翻弄されておっかなびっくりな状態なので乗り方も含め改善していきたいね。

内野:今年で選手生活38年です。39年目に入りました。まずはこのお話から進めて行きます。

岡松:38年よね。今、思うことね?う〜ん...。選手にならん方が良かった(笑)

ハードよね。きついもんね。仕事やし仕方ないけどね。

年取ったこともあるのやろうけど1日中仕事しようわけじゃないけどね。

若い時はガンガン上り詰めたいと思ってガムシャラにやってきたけど今は本当にきついんよ(笑)

内野:近年振り返ると成績はいかがでしょう?

岡松:2019年は夏くらいからリズムが悪くなった。

8月に落車してフライングも多かったし乗る方もダメになって結果がでなかった。

今年に入っても最初は悪かったね。全然だめやった。

仕事せないかん。手も動かさないかん。エンジンにお金かけて部品も換えていかなね。エンジンをほったらかしじゃダメやね。動かんよ。

セッティングや調整と細かい箇所は扱いよるけどね。消耗部品があちこち傷んでいるので確認して換えていかなね。

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内野:マシンスポーツですからね。

岡松:良いときはずっと良いもんね。

しかし何やっても動かんときは動いてくれん。そのときは本当に大変よ。体力的にじゃなく気持ちもきつくなるね。何年やっても難しいんよね。

内野:どの様にエンジンと向き合うのですか?

岡松:思うようにならん時ね...。いつも考えてやっています。

試走とレースではエンジン状態が変わるのでお客さんに迷惑かけるんよね。

試走は一人で走るからドドドが来ない。

レースは相手がいるしブレーキがかかるし向きを変えたりする。

グリップの開閉が変わると車は跳ねてドドドに繋がる。

内野:以前名言がありましたよね「ドドドが無い国に行きたい」と...。

岡松:ドドドはなんぼか落ち着いてきたかな。

対策としてはフロントタイヤをウィンタータイヤにしている。

今は10m前から走らせてもらっている。後ろから抜けるエンジンではない。

ただ負けたら悔しいよ。だから色々やるのだけどね。

負けても良いんよ。お客さんに迷惑かけるけど、若い人に負けてもね。負けんと解らん事もあるし負けて次に活かせるようにしたいね。

だから自分なりに考えてやったほうがいい。ダメかもしれんけど結果を恐れずやった方が良い。

オートレースはやったほうが面白い。勝った時は嬉しいもんね。

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内野:レースではどこで気持ちが入りますか?

岡松:ピットから競走車まで階段があるけどその階段を昇る時に母ちゃん(奥様)と娘が4人そして孫が3人おるやん。「行ってくるよ。守ってよ」と無事にゴールできるように願って車に向かいます。

内野:今のオートレースの対策は?

岡松:若い時と考えが変わったよ。今までやったら先頭走る時はグリップを閉めて絞ってごまかして抑えていたけど、最近は自分なりに開けて回るようにしよるよ。意識するようにしよる。

内野:具体的にやっている事とは?

岡松:スピードを付ける練習。開けて回れるように心掛けています。そのためにエンジン作りも変わったし「ギューッ!」と開けて回ってそれでやられたら仕方ない。昔と今じゃ走るコースが変わったよ。レースの流れも変わったよね。

内野:体力作りや体のケアは?

岡松:体を動かすために知り合いの会社の手伝いで荷物を運んだりトラックに乗ったりしているけどオートレースと比較して疲れる度合いが違うね。

オートレースの方が間違いなくきつい。あちこち痛くなる。体への負担が凄い。

運動と思って体を動かせるので手伝いをしていますが使う筋肉が違うのかオートレースの方が体へのダメージが大きいね。

内野:食事制限等はしていますか?

岡松:家でもレース場でも3食しっかり食べるよ。食事制限はしていない。減量もしていないね。食べて運動した方が良いんやろうけど...。

内野:ステイホーム・お家での過ごし方は?

岡松:金魚の世話をしたり奥さんと買い物に行ったりしていた。

それと神棚の水は毎日かえます。月に2回、1日と15日に柴を新しくします。家に居る時は自分の仕事です。

朝起きてコーヒーを飲みながら新聞を読むこと。これも毎日している。家でもレース場でも同じやね。

内野:お家での楽しみは何ですか?

岡松:娘が4人おってね。2人が結婚したんよ。旦那が遊びに来てくれて一緒にお酒を飲むんよ。今はそれが一番楽しいかな(笑)

コロナが落ち着いたら店に行って3人で飲みたいね。酒が好きやけんね。

内野:ファンの存在は?

岡松:ありがたいよね。ファンがおらんとなりたたんのやけんね。この業界は...。

内野:横断幕に「メジャー級の長距離砲」とありますが。

岡松:浦田信輔(飯塚23期)選手の大ファンの人で自分の横断幕を作りたいという事になって作ってもらった。最初は嬉しいけど若くないし期待に応えられんかったら申し訳ないけんとお断りをしたんやけど、どうしてもということで作ってもらったんよ。

デザインと言葉は、高志(同期の永冨高志さん・飯塚17期・元選手)に考えてもらったんよ。

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内野:永冨さんとは今でも?

岡松:LINEがくるよ。レースは見てくれているみたいやね。年に何回か食事に行くよ。レースの事は話さない。もうこの年になったらアドバイスもないばい。あんた元気無いね。年取ったねとかの話ばっかりよ(笑)

内野:今と昔とエンジンの違いは?

岡松:このエンジン(セア)になって変わったね。

セアの前までは360度クランクだった。単発と2気筒があってね。今とは性質が違う。

昔はコーナーしぼって直線のパワーが凄かったね。1級車の4バルブ・メグロの600ccは衝撃的やったね。凄いと思ったよ。パワーがあって新人の時から乗っていた3級車・2級車とは全く違い過ぎたエンジンやった。今のセアはコーナーが早い車です。

内野:これまで38年4,800レース以上走っていますが思い出のレースを1つ選んで下さい。

岡松:色々あるけどSG初めての優勝戦。第19回の日本選手権(1987年10月・川口オート)26歳やったね。外国製のエンジン・トライアンフでね。乗っていて手と足にしびれる症状が出る車でパワーがあったね。

当時は今のように先輩から整備を教えてもらえなかった。このエンジンは自分でバラしたり出来なかったので外国人にお願いしてエンジン組み直してもらったんよね。(当時エンジンはレース場外で整備可能)準決勝戦は雨やったね。優勝戦は3着やった。これが一番の思い出かな...。

内野:ロッカーではいつも車と向き合っていますね。

岡松:そんな事ないけどバタバタするのが嫌だからね。

落ち着いてレースに挑みたいので色々とやっている。

だからいつも何かしていると思われているのでしょう(笑)

好きなのが一番、楽しくないとやれない、負けても勝ってもね。

勝った時は嬉しいよね(笑)

内野:山陽オートとは?

岡松:結構色々あったよ。20歳で入って先輩達が怖かったね。そういう時代やったもんね。

今とは違うよね。ただ山陽オートは自分のロッカーだし一番落ち着く場所やね。

内野:岡松選手の調子(試走)はどこを見たらいいですか?

岡松:若い人のように早く開けて回れないけど、本当に良いエンジンの時、動いている時は立ち上がってから、その後の中間から先を見て「ギューッ!」と行ったら良いね。

昔の試走はインからインで小さいところ走って「ギューン!」と行く感じだったけどね。

内野:改めてお聞きしますがこれからオートレースとどのように向き合って行きますか?

岡松:これから体力が無くなると思うんよね。体のケアやね。年々、年を感じるようになってきた。体が資本やけんね。しっかりメンテナンスをしてもっともっと体の事を考えないとオートレース選手は続けて行かれんよ。体が言うことを利かないとレースで人に迷惑をかけてしまう。それが最低条件よね。それで何歳までできるかよね。

内野:岡松選手にとってオートレースとは?

岡松:好きなんでしょうね。オートレースが。好きでないとできないね。

1レース1レース結果がでるしね。勝ち負けがついてくるから。

やりがいがあるよね。

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内野:1,000勝まで後50勝と迫ってきました。

岡松:何があるか分からないしどこでどうなるか分からないからはっきり言えん。

内野:次回山陽オートで7月8日から小林啓二杯GIIが行われます。

岡松:準決勝戦に進めるように頑張りたいね。

内野:オッズパークをご利用の皆様へ

岡松:いつも投票ありがとうございます。諦めずにやっていますので当たらないかもしれませんが期待に応えられるようにしたいです。頑張る気持ちはありますので応援宜しくお願いします。これからもオートレースを楽しんで下さい。

内野:山陽オートで開催される小林啓二杯GII第4回山陽王座防衛戦(7月8日から12日)での活躍にご期待下さい。

インタビュー / 内野久照

MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。

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