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オートレース選手インタビュー
自信が出て楽しくなってきたオートレース!|稲原 瑞穂選手
2020年7月17日

飯塚所属、33期女子レーサーの1人です。最初は苦しみ、なかなか結果が出ませんでした。しかしここ半年で成績が上昇!ロッカーでの表情も明るくなってきました。デビューしてから3年。どんな3年間だったのか、そして今後の目標などを、お聞きしてきました。

インタビュー / AKI

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AKI:少し前にハンデが40前になりましたよね!

稲原:日中開催でハンデ50前の時に準決に乗って。その次の節のミッドナイトでハンデが下がったんですが1着取れて。そのまま、ハンデ40前で戦っています。下がりたかったので良かったです。

AKI:準決に乗れていた時の手応えは?

稲原:近況のエンジンは安定しています。ただ、準決に乗れた時のレース(準々決勝戦)は8Rで。いつもはもっと走路温度が高い時間帯、前半レースで逃げ切ることが多く、正直厳しいと思っていました。けど、レースは自分の中で「あれ?ペース良く走れているかも!」と思えて。最近の中では1番良いタイムが出ていました。以前のエンジンは、日中しか合っていない感じだったんですが、その時のエンジンは、時間帯関係なく乗りやすいエンジンでした。

AKI:時間帯によってセッティングを変えたりしていたんですか?

稲原:それが、ほとんどしていなくて。雨が降ったら電気位置を少し振るくらいで、日中、ナイター、ミッドナイトと時間帯が変わっても基本的に大きい部分はやっていませんでした。タイヤ、クラッチぐらいでしたね。そんなエンジンあるんだなぁと驚きました。

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AKI:特にどの辺りでエンジンの良さを感じたんですか?

稲原:中間から先ですね。自分はいつも逃げなのでレース中は他の人と比較が出来ないんですが、リプレイとかを見ると先がすごくあって追ってくる選手からは「先があるから捌けない、自分が引くしかない」というような事を言ってもらえて。「自分のエンジンは良いんだ!」と思っていました。自分はどちらかというと、立ち上がりでグッと伸びるタイプではなく、中間から先の伸びが欲しい走り方。なので、自分に合ったエンジンでした。

AKI:自分に合ったエンジンというお話ですが、そのエンジンになるまでに何か扱っていたんですか?

稲原:年末にクランクを替えて、2月にシリンダーを替えて。何が当たりなのかを正直わからないんですが、そのあとリングを替えて良くなった気がします。

AKI:年末から色々試してはいたんですね!

稲原:そうですね。若獅子で女子戦があって前検日にリングを替えてから良くなりましたね。試走タイムから思った以上に出ていたので驚きました。

AKI:自分の体感以上に目に見える形で試走タイムがアップしていたんですね。

稲原:はい。自分の体感が間違ってるんですよね(笑)

AKI:近況、飯塚の解説の釜本和茂さんが「良い走りをするようになった。コースどりを意識しているんじゃないかな?」と仰っていました。

稲原:そのコースもエンジンが良いから持っていってくれるんだと思います。コースに関しては下りグセがすごくあって。自分の技術がまだまだなので、下ったあとの立ち上がりで膨らんでしまう事が多いです。

最近は越智さんとかお世話になっている方に「もう少しレベルを上げた練習をしていいと思うよ」と言っていただけて。そういう練習も今はしているんですが、まだまだ立ち上がりのコースがうまくいかない事も多いです。

けど、この練習は今のハンデだと2級車を捌く時に活きてくると思うので習得したいですね。もっとハンデが下がった時にも1級車を捌く時に使えるので。

AKI:外だけ捲ってのタイプはエンジンが本当に良くないと厳しいですよね。

稲原:そうなんですよ。それに、暑い季節になるとタイヤの消耗も激しいので外のコースは厳しいんですよね。

AKI:そうですよね。ただ、近況の稲原選手は捌かれた後の食らいつき方、しっかりと前に付いていきますよね!

稲原:以前は捌かれた後にどんどん離されてしまっていました。けど、最近は抜かれた後のつけ方というか、捌かれた人よりも奥に突っ込んで車の向きをすぐに変える、という事を意識しています。練習でも速い先輩の後ろに付けて練習しています。

AKI:それこそ、着は大きくても食らい付いて上がりタイムも少しずつ良くなっている印象です!

稲原:まだまだですけど、少しずつ成果が出てきて嬉しいですね。

AKI:ハンデ40前で何節かレースをしましたが、今の感じはいかがですか?

稲原:実は最近、良かったリングもずっと使っていて消耗してしまったので交換しました。通常は3節くらい乗ったら交換していたんですが、3ヶ月くらい乗っていたので限界がきましたね。なので、ちょっとエンジンは落ち気味です。

AKI:そうなんですね。けど、食らい付いて連に絡む事も増えたなぁという印象ですよ!

稲原:たぶん、根本的にエンジンが良いので、リングを替えて落ち気味でもすごく悪いという感じででは無かったのかな、と思います。少し扱えばレースの時間帯にあったエンジンになるのでリングの良さだけではないのかもしれません。クランク、シリンダーも良かったのかもですね。

AKI:大きなパーツ交換をしたのには先輩選手のアドバイスがあったんですか?

稲原:はい。変化に気付く練習として買ってみたらどう?というアドバイスを頂いて、初めてクランクを買いました。シリンダーは同期が交換してエンジンの回転の上がり方が良くなったと言っていたのでシリンダーも購入して交換しました。

AKI:実際交換してみて変化を感じましたか?

稲原:はい。年末はSSの舞台だったので全く勝ちきれなかったんですが、シリンダーを替えてからは良くなってきたかな?という感触はありました。リングは女子戦があるから替えたんですが、良いリングを先輩選手から頂いて。そういうのもあって、以前のようなバラツキは無くなったと思います。

AKI:デビューして7月で丸3年ですが、ここまでいかがですか?

稲原:早いです、あっという間。色々思いますね。デビューした時から人の後ろにつける練習をしておけば良かったとか、もうちょっとやれる事があったんじゃないかな、と思います。練習とかの取り組み内容とかですね。デビュー当初はビビリすぎというか、気持ちの面で。

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AKI:当時は自信がなさすぎてというか...

稲原:そうですね、大丈夫かな?という感じでした。今思うとデビュー当初は恥ずかしいですね(笑)。1人だけ半周遅れで1人だけ雨走ってるみたいなタイムだし。色んな事への取り組み方、練習内容とか遅かったですね。

AKI:けど、今は気付いて取り組めているんですね。

稲原:1級車になったら他の選手と条件は一緒なので言い訳は出来ません。エンジンを少し扱えば違う動きをするし、大きいパーツを交換して変わらない時もあるんですけど、そういうのが面白いというか、楽しいと思えるようになりました。練習もそうですし、レースの前とかも良い状態の時とかは特に楽しみになりました。前よりは自信を持てるようになりました。

AKI:楽しくなった、というのは素敵なことですね!

稲原:そうですね!2級車の時は「やだな〜」と思う時もあったし、8着が続くと落ち込んでいたんですが、今は自信を持てて楽しさがあります!

AKI:デビュー当初から師匠がつきっきりで教えくださいましたよね。

稲原:そうなんです。すごく面倒をみてもらってお世話になっています。

AKI:周りの選手とも良く話していますよね!

稲原:そうですね。派閥の繋がりが大きなところなので、色んな選手に見て頂いています。練習もつけてもらったりしています。

AKI:今、とっても充実している感じですね!

稲原:そうですね。けど、悩みも増えました。ハンデが下がって同ハンの選手にスタート先行されたりとか。意識はしているんですが意識しすぎてスタート浮かせたり...自分のメンタルの弱さが出てきています。スタート行けたら展開も全然変わってくると思うんですよね。

AKI:課題はスタートですか?

稲原:そうですね。スタートは課題です。

AKI:課題は色々とあると思うんですが、1番はなんだと思いますか?

稲原:んー、後半のペースが遅くなることですかね。3周目までの感じで走れば良いのに、途中からコースを守り出す感じになってしまうです。前半のレースの感じで走る事ができればもっとタイムも上がるのになと思います。

AKI:気持ち的に守りに入ってしまうんですかね。

稲原:ここで張ったらそうしようとか考えて突っ込みで浅くなってしまったり。後は体力面もですね。エンジンが良い時は6周回疲れないんですが、エンジンが良くないと一人で落ちそうになったり。エンジンの行き方で疲れ方が違います。

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AKI:これは、CSスタジオでいつも盛り上がってるんですが、2級車が前にいる時の稲原選手の走り方はいつも以上に気迫を感じます!「2級車キラー」と呼んでます!(笑)

稲原:ロッカーでは「2級殺しの瑞穂」と呼ばれてます(笑)

AKI:そんな異名が!!!(笑)

稲原:道中で捌くというのがまだまだなので、スタートで行っちゃいたいというのがあって。特に10mの差だったら排気量が違うのでスタートで2級を食わないといけないと思っています。1級の方が有利なので。えりちゃん(伊勢崎33期:高橋絵莉子選手)とかは20mの差があっても食っていくので、10mの時はスタートで叩いていきたいと考えています。その方が、展開もラクになるので先にいきたいです。

AKI:「2級車殺しの瑞穂」覚えておきます(笑)。色んなことを収穫して良い時期に入ってきているんですね。

稲原:そうですね。特にこれからの季節、暑い季節は勝たないと。冷えてくると後ろのペースが桁違いに速くなるので夏場で勝てないと、と思っています。着だけではなく、試走タイムからしっかり出したいと思っています。試走は上手い方ではないのですが、自分のモチベーションにもなりますし、上げていきたいです。今後、ハンデが下がってくるとタイムを出さないと戦えないのでやっぱりペースは課題です。

AKI:消音マフラーに関してはいかがですか?

稲原:消音マフラーは何をつけても跳ねがないんですよね。周りの選手はこのマフラー跳ねるとかよく聞くんですが、自分はほとんど跳ねたことがなくって。タイヤで多少跳ねたりはするんですがマフラーからの跳ねはほとんどありません。

AKI:跳ねがないというのは大きいですよね!エンジン面ではどうですか?

稲原:音を聞いても分からないんですが、消音マフラーは止まりが出てコースが大きくなりにくいので乗りやすい感じがします。グッと止まってくれるのが自分には良い方向にいっています。

AKI:消音マフラーが自分の走り方にあっているんですね!

稲原:消音マフラーは悪いイメージ全くありません。ただ、スタートが余計に切れなくなってしまうので気をつけないといけないですね。音が聞こえない分ふかし足りなかったりするので。

AKI:雨に関してはどうですか?

稲原:乗れていませんね。2級の時はそうでもなかったんですが、1級になってから落車が続いて...。特に飯塚は滑りやすいので苦手意識がありますね。内も外も練習するんですが、何が自分にあってるのか分からないですね。

AKI:まだ掴めていないというか、勝ちパターンが決まっていない感じですか?

稲原:そうですね。雨が乗れたら全然違うと言われるので乗れるようにしたいですね。自分の派閥の先輩はみんな乗れるので頑張りたいです。今は斑の方が良いです。速いとかではないんですが恐怖心とかはないです。コーナーが乾いていれば直線を少し我慢すればいいので。斑は苦手意識はないです。

AKI:目標はなんですか?

稲原:近い目標で言うと、ハンデ30m前まで下がって勝つ事。そして、A級に上がる事です。今は、40mで勝ち上がれていないし、勝ってももれ戦。なので、今のハンデで勝ち上がれるようになって、30mに下がってレベルアップしたいです。

AKI:大きな目標は?

稲原:去年、川口で年末を過ごして、目の前でSSを見たら全然違うと言うか、摩弥さん(川口31期:佐藤摩弥選手)とか凄くカッコよくて。あの場で戦って、女性で活躍して、本当に凄い。自分も大きな舞台で活躍する様な選手になりたいです。

AKI:女子選手同士、意識はしますか?

稲原:意識しますね。後輩ができてガールズ王座の枠も狭くなりましたし。負けてられないです。というか、負けたくないです。それは、女子だけではなく、2級車が自分の後ろから走ったりすることもあるので頑張らないと、と刺激になります。

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AKI:良い刺激になっているんですね!

稲原:家に帰ると父親が厳しく言ってくるので(笑)

AKI:叔父さんの良太郎選手(山陽28期:稲原良太郎選手)とはどうですか?

稲原:前は厳しいことも言われたりしたんですが、最近は「良かったね!」と言ってもらえることも増えました。以前、オートの話をしても分からなかったことがあったんですが、今は話が分かるので楽しいです!

AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の方にメッセージをお願いします。

稲原:最近、やっと掴めてきて車券にも貢献できる様になってきたので、夏場のチャンスを活かして頑張ります!お客さんのお金も増える様に頑張ります!応援よろしくお願い致します!

AKI:パチンコ、競艇と実はギャンブル好きの稲原選手(競走車の名前は北斗の拳から)。お金が増える事大好き!と仰っていました!いっぱい活躍して稼いでもらいましょう!(笑)そして、「2級車殺しの瑞穂」にも期待です!

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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