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オートレース選手インタビュー
デビューから21年、ついにSG初制覇!!!!|篠原 睦選手
2021年9月23日

飯塚所属の26期。飯塚を代表する選手の一人。しかし、今年はなかなか成績が振るわず。普通開催でもなかなか優勝できず、それどころか優出回数も減っていました。そんな中、迎えたオッズパーク杯SGオートレースグランプリ(以下グランプリ)。SG初制覇という最高の結果が待っていました。どんな思いでSGを迎え、優勝戦に臨んだのか。その時のお話を聞いてきました。

(取材日:2021年9月7日)

インタビュー / AKI

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AKI:グランプリ優勝おめでとうございます!!

篠原:ありがとうございます!

AKI:SG初制覇!!お気持ちいかがですか?

篠原:少し夢心地の期間もあったけどだいぶ実感してます。賞金ボードを掲げたりするのには憧れてたし凄く嬉しかったね。

AKI:今年は良い状態の時と比較すると少し落ち気味だったと思いますが、振り返っていかがですか?

篠原:そうですね。晴れに関しては特にダメでした。グランプリ前も結果を出せていなかったので、良い状態では臨めていませんでした。グランプリは天候に恵まれた感じです。まさか優出もできるなんて思ってもいませんでした。

AKI:2日目から天候が不安定になり、走路も斑や湿浪路に。不安定コンディションでの車の状態はいかがでしたか?

篠原:上手くこなせたなぁ、着を拾えたなぁ、という感じ。決して、濡れた走路でも"良い状態"という感覚はありませんでした。一本道に助けられた。スタート切れば!という走路コンディションだったので。

AKI:そのスタートの切れはいかがでしたか?

篠原:思いっきり切るというより、空回りだけ気をつけて切っていた感じ。晴れのように思いっきりふかして切ったら絶対だめ。エンストするんやないかな?くらいふかさないで切っていました。自分はどこの場でも走路が濡れてると空回りしやすい。なので"スタート行きたい!!"という気持ちを抑えながらどれだけ切っていけるか。不安定走路のスタートは自分との戦いです。不安定な走路で思いっきりスタート切れる人は凄いと思う。

AKI:そのスタートがうまくいったワケですね!そんな中、迎えた優勝戦。斑走路。スタートラインに立った時はどんな思いでしたか?

篠原:案外楽な気持ちで臨めました。2枠というのが良かったかな。1枠だったらまた心境が違ったかもしれないですね。もっと力が入っていたかも。けど、2枠で"上手くいけばトップスタート、悪くても2番手"という気持ちでスタートラインに立てました。良い2枠でした。

AKI:一度目、フライングがありました。あの時はどんな心境でしたか?

篠原:あのフライングがあって「あら?意外に空回りしない。」と思って2度目はもう少し攻めようと思いました。優勝戦は思ったよりも走路の水気が引いて3日目、1着の時の走路に似てる感じ。イメージ良く2度目のスタートを切ることが出来ました。

AKI:1度目も2度目も3枠の重富選手(飯塚27期:重富大輔選手)が良いスタートを切っていましたよね!

篠原:速かったね〜。多分、晴れと同じ感覚で切れるタイプじゃないかな?1度目は結構先に行かれた感じがあったので「あれ?(フライング)大輔やない?」と思いました。大輔じゃなかったのでかなり良いスタートでしたね。2度目の方が出られてなかったので凌げました。

AKI:スタートから10周回先頭キープ。長く感じませんでしたか?

篠原:長かったね。けど、ビジョン見ながらマイペースに走れたかな。キツいながらも余裕はあった。"コースさえ外さなければ"という思いでした。圭一郎(浜松32期:鈴木圭一郎選手)はミス待ちやったやろうね。今までSGの優勝戦を走っていて周回盤を見ると大概残り5、6周とかで「まだ5、6周もある。」ってなるんやけど、今回はスタートでトップだったからしっかり"10周"から見てしまって。「うわ!!まだ10周ある!!」とはなりましたね(笑)けど、思ったより10周は短かったです。

AKI:どのあたりで"優勝"が見えてきましたか?

篠原:6周あたりで「あれ?やられんなぁ」と思って。段々周回数が減っていくにつれて「お?」「おぉ!?」「あるんか!?やばいぞ!!?」と思っていました(笑)そうなってくると力も入ってきましたね。まぁ、最初からガチガチだったけど(笑)

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AKI:10周回走り切ったゴールの瞬間はどんな思いでしたか?

篠原:「どうした!?あれ!!?」ってなっていました。びっくりしましたね。SG前の状態や、初日のレースを振り返ると優勝なんて結果を全く想像が出来ませんでした。本当に全部が上手くいってくれた。優勝戦の走路は水気がなくなるかなぁと思ってタイヤを晴れ用のもの、準決のタイヤで行っていました。初乗りの変なタイヤを着けるより準決のタイヤで行こうと。それで思ったよりも走路が乾かず、タイヤの高さが足りなくても仕方がないと思って臨みました。そこも結果いい感じの走路になってくれました。

AKI:SG初制覇の喜びが表彰式で出ましたね!

篠原:出てた?(笑)賞金ボード掲げるのが夢やったんよ。本当はもっとスカして泣きたかったんやけどね。泣きたかったんやけど、とにかく周りが泣きすぎて。特に同期が結構泣いていて自分が泣くタイミングを逃しました(笑)けど、同期が自分を思って泣いてくれたことは本当に嬉しかったですね。自分以上に周りが喜んでくれた。伊勢崎初優勝、全場制覇も嬉しかったし、プロフィールのSGのところに「×1」ていうのが本当に嬉しいね!

AKI:ご家族も喜んでくれたんじゃないですか?

篠原:そうですね。親戚、親父(山陽6期:篠原忠次元選手)の兄弟も凄く喜んでくれました。

AKI:結果的にGIのタイトルを飛び越えてSG制覇ですね!

篠原:ね!不思議やけどこんなもんなんかな。運が良かったよ。チャンスとは周りに言われてたけど自分では「そんなことないやろ」と思っていた。それに、自分の中で期待しすぎないように、楽に臨めるようにしていました。想って獲れるんやったらみんな想う。けど、SGタイトルなんて想いだけで獲れるもんじゃない。だから、考えすぎないように。というか昔からそんな考えるタイプでもなかったからね。そりゃ、No. 1になりたいとか、そういう想いも昔からあるけど、気合だけでこなせる職業じゃないしね。

AKI:SGが終わってから、また少し苦戦している印象です。

篠原:そうなんです。やっぱり元々エンジンは良いというわけではなかったから、ハンデ戦では優出すら出来なくなってしまいました。全然ダメやね。とにかく整備して何かしら良くしたいとは思っています。少しずつセッティングを扱って。整備の面はやっぱり親父にはかないませんね。SGもほぼ運ですよ。そんな中、自分で良いと思うのはスタート力くらいかな。けど、それが1番デカいと思う。それがなかったらSGも獲れんやったやろうし。

AKI:そのスタートも新型クラッチに替わって少しの間苦労されましたよね?

篠原:しましたね。今でもまだ。旧型のキレの方が良かったです。昔ほど威力はないね。雨の空回りも新型になってからしやすくなったし。後は、選手間のスタート力の差がなくなりました。自分の威力が落ちた分と、差がなくなった分と。もう少し切っていけるようにしたいね。これからも地道にマイペースに頑張ります。

AKI:通算勝利回数も1000勝まであと40勝(2021年9月10日現在)となりました!1000勝に対しての意識はどうですか?

篠原:1000勝に関して意識はないね。勝利数よりも優勝回数が多い方がすごい事だと思う。勝ち上がってきたメンバーの中で最後きっちり決める。勝負どころで勝てるっていうのがやっぱり凄い。その1Vの重みは凄い。だから1000勝は意識していません。50V...頑張ってみようかな。

AKI:弟子の吉松選手(飯塚33期:吉松優輝選手)も頑張ってますよね!

篠原:優輝は順調すぎるくらいだよね!怪我も多いけど、こんなに優勝できるとは最初来た時思っていませんでした。飯塚の同期の中でも遅い方だったし。これは本人の努力だね。てる(飯塚29期:田中輝義選手)が面倒をしっかり見てくれるし。いつかは自分を超えてもらわないといけないから。自分も頑張って、高いレベルで優輝に追い抜かれたいね。かわいい弟子です。

AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

篠原:いつも応援してくださるファンの皆様、本当にありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします!

(写真は伊勢崎オートFacebookより)

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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