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オートレース選手インタビュー
やっと優勝できました!もっともっと頑張らないと!|松生 信二選手
2021年10月20日

山陽所属の30期。今年の9月15日に地元山陽でデビュー初優勝を飾った。デビューから11年9ヶ月での初優勝。優勝を決めた時のお話しや、今後の課題、目標などお話をお聞きしてきました。

(取材日2021年10月6日)

インタビュー / AKI

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AKI:初優勝おめでとうございます!今のお気持ちはいかがですか?

松生:ありがとうございます!やっぱり嬉しいですね。やっとできたという感じです。

AKI:優勝した節を振り返って、車の状態はいかがでしたか?

松生:車の状態は初日から良かったです。レースをしてても手応えは感じていました。グリップを開けたらついてくるような、手前が良い感じでした。

AKI:そんな中で迎えた優勝戦。走路は少し濡れているところが残る不安定なコンディションでした。

松生:やっぱり気になりましたね。濡れてるところに乗ると滑るんじゃないかって。かわしながらのレースになりました。ただ、試走タイム3.35が出ていましたし、悪くはないかなぁという感覚でした。

AKI:何度も優勝戦はチャレンジしてきたと思いますが、優勝戦に臨む前の気持ちというのはいかがでしたか?

松生:あまり緊張もせずにいつも通り臨めました。「スタート行けたらいいなぁ」とは思っていました。ただ、ハンデ20mで3車並びの大外という位置で、流石にスタート先行というのは厳しいかなとも考えていました。

AKI:スタート直後は枠なりでしたが、1周回で同ハンを捌いて2番手になりました!

松生:良い展開を作れました。けど、前の西崎さん(山陽22期:西崎洋一郎選手)のペースが早くて「追いつかないかも。」という感じはしてました。けど、走っていくうちに追いついて。残り3周に入る1コーナーで内に飛び込みました。あそこが勝負どころでしたね。ただ、先頭に立ってからも後ろからの影が見えていて「誰かにやられるんかな」と思っていました。なので、ゴールを切るまで気は抜けなかったですし、いつものレースのように"1着を取りたい!"という気持ちでした。「優勝するぞ!」というよりも「1着を取るぞ!」と。これが若い時だと"優勝"ということをすごく意識していましたし、「スタート切るぞ!」とかよく考えていたんです。けど、そういう時ってスタートで失敗したり、レースで失敗したり。この年齢になると落ち着きますね、変に(笑)

結果的に落ち着いて行けたというのが良かったのかもしれません。40歳近くになってから落ち着くようになって、成績も良くなってる感じがしています。冷静に考えられるようになったんですかね、やっぱ。

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AKI:冷静な中での優勝だったということですが、優勝した瞬間の気持ちはどうでしたか?

松生:「あ、優勝した?多分差されてないよね?」と思っていました(笑)

けど、退場門のところに先輩や仲間の選手がいて。稲原さん(山陽28期:稲原良太郎選手)が目を真っ赤にしてて。そういうのを見たら込み上げてくるものがあって、自分も泣きそうになりましたね。「優勝できたんだ」と実感しました。

AKI:表彰式はいかがでしたか?

松生:緊張はしてないんですが、なんか恥ずかしかったかな?照れというか(笑)

AKI:デビュー初優勝を決めたわけですが、何か気持ちの面で変化はありましたか?

松生:もっと頑張らないといかんな、と思いましたね。自分はレースが上手いと思っていない。前田さん(山陽27期:前田淳選手)に色々教えてもらっていて。色々言われて悔しいけど、今ここでやらないと自分がダメになると思ってやってきましたし、今でも色々とアドバイスをもらっています。僕のことをしっかり見てくれているということは本当に有り難いことです。なので、上手くならないといけないなと思います。優勝してハンデが下がってこの位置で頑張りたいんですけどまだまだですね。

AKI:やはり、10m下がるというのは今までとは全然違うということなんですね。

松生:全然違いますね。今までも下がったことはあったんですが持続できなくて。この位置で戦えるようになりたいですね。すぐに出来る人間ではないですが、少しずつ上手くなりたいです。地道に頑張ります。

AKI:今のご自身の課題はなんですか?

松生:んー。いっぱいありますね。けど、やっぱり人を捌くことですよね。ハンデが下がるということは人を捌かないと勝てないですから。1番は捌きですね。

AKI:整備に関してはいかがですか?

松生:そこまで大きく扱うタイプではないんですが、自分の好きな感じのエンジンじゃないなと思ったら扱うようにしています。練習で乗って、エンジン掛けて音を聞いて。優勝できたけどまだまだ。自分に厳しくしないとですね。

AKI:雨の成績はどうですか?連対率いいですよね!

松生:滑る雨は好きじゃないんですが、飯塚走路とか食いつく湿走路は好きですね。伊勢崎や川口なんかは難しいですね。逃げる立場なら良いんですが、追うとなると難しいと思います。山陽は変なところが濡れたままになってしまうので怖いです。けど、地元ということもあって慣れてはきました。どこを通ればいいのかとか。

AKI:まさに、初優勝した走路が難しい走路コンディションでした。色々な巡り合わせが初優勝に繋がったんですね。

松生:そうですね。まさか自分の誕生日に初優勝するとは思いませんでした(笑)

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AKI:そうです!!びっくりしました!!

松生:なんなんですかね、ほんと(笑)レース場に入る前に「開催最終日が誕生日か。まあいっか。」くらいにしか思っていなくって。まさかでした。びっくりしましたし、凄いことだと思いましたね。

AKI:話は変わりますが、選手になろうと思ったきっかけはなんですか?

松生:元々母親が飯塚で車券売りをしていて。その送り迎えをする父親について行って見にきていました。小学校低学年くらいかな?当時からずっとかっこいいなと思っていました。レーサーになりたいなと思ったのは高校卒業くらいでしたね。けど、その時は選手にならずに。自分は中学生の頃から吹奏楽部でトロンボーンをやっていて、高校でも続けていました。高校卒業後も楽器を続けたいなと思って自衛隊の音楽隊に入って飯塚駐屯地にいました。筋トレとかもありましたね。そのまま28歳くらいまで自衛隊として働いていました。けど、レーサーになりたいという夢を諦め切れませんでした。働いていた時もたまにレースを見に行っていましたし。それで、試験を受けて29歳から養成所に入りました。

AKI:オートレーサーになると言った時の周りの反応はどんなものだったんですか?

松生:「がんばれ!」と言ってくれる人もいれば、「やめとけば?」という人もいましたし、様々でしたね。年齢も若くはなかったですし不安もありました。自分の中でも「辞めとこうかな」という思いもありましたし。けど、周りの人が背中を押してくれて。その一押しがなかったらレーサーになってなかったと思います。

AKI:悩んで飛び込んだ世界ですが、選手になって良かったですか?

松生:はい!選手になれて本当に良かったです!自衛隊の頃の仲間も「自衛官辞めて選手になった人なんて他にいないんだから頑張ってよ!」応援してくれて、今でも連絡を取りますし嬉しいですね。トロンボーンをまた吹きたいなと思ってるんですけどね。たまに吹いてもなかなか上手くいかなくって(笑)、また練習して上手く吹けるようになりたいですね。

AKI:色々なお話しをしていただきましたが、今後の目標はありますか?

松生:また優勝したいです。選手になる前は飯塚でレースを見ていましたし、知り合いも多いので次は飯塚で優勝したいですね。頑張るしかありませんね!

AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

松生:やっと優勝することが出来ました。また優勝できるように頑張ります。車券を買って応援して下さい。

(写真は山陽オートフェイスブックより)

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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