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オートレース選手インタビュー
怪我を乗り越えて掴んだ初優勝!|佐伯 拓実選手
2023年5月15日

山陽所属の33期。怪我でなかなか上手くいかない中、ついに掴んだ初優勝。初優勝を決めた気持ち、周りへの感謝の気持ち、今後の目標などお話ししていただきました。

(2023年4月12日)

インタビュー / AKI

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AKI:初優勝おめでとうございます!

佐伯:ありがとうございます!

AKI:初優勝を決めたお気持ちはいかがですか?

佐伯:とにかく凄く嬉しかったです。

AKI:開催初日、試走タイムから凄かったですよね!

佐伯:そうですね。自分でもびっくりするくらいに良い状態でした。優勝する前の節にドドドが来ていたのでフォーク周りを扱って、キャブ本体の交換。周りの選手にエンジンを見てもらったら成績が上向いて。良い状態になったので、ミッドナイト初日は浜松最終日の状態のまま。練習に行ってみたら凄く感じが良くって。消音マフラーに付け替えただけなんですが良い状態でした。初日の試走3.29は自己ベスト。試走計り間違えたのかな?と思うくらい。ただ、試走の感じは凄く乗りやすかったので感触は良かったです。ピットの中でドキドキしちゃいました。

AKI:レースは試走通り、ぶっちぎりの競走になりましたね!

佐伯:スタートが苦手なんですが、フライングしないようにしっかり切っていきました。道中はとりあえず落ち着いて走ろうと。自分は凄く緊張してしまうタイプなのでまずは落ち着いて。消音マフラーなので後ろからの音も聞こえず、すぐ後ろにいるんだろうなと思いながら走っていたので、ゴールした瞬間はホッとしました。リプレイみたら後ろとは大きく離れていたので安心しました。人気にもなっていただろうなと思っていたので。エンジンもですがタイヤも良かったですね。

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AKI:2日目は乾き気味の斑走路でした。

佐伯:基本的に斑は嫌いなんですけど、晴れ寄りの斑走路だったので恐れずに走ろうと思いました。勢いですね。エンジンは初日からほぼ扱わず。整備力がないので周りからも「触るな」と言われていました(笑)以前1着を取った後に整備をして全然ダメになったことがあったので同じ失敗を繰り返さないように。タイムも出ていたのでそのまま行きました。タイヤも少し低かったんですが、他のタイヤを付けて「交換しなければ良かったなぁ。」と後悔するよりはそのまま行った方がいいと周りにも言ってもらったので同じタイヤで行きました。試走から乗りやすく良かったですね。メンバーも揃ってきますし緊張しましたが、周りの方のアドバイスのおかげで3日目の準決勝戦もクリアすることが出来ました。

AKI:緊張の中でも準決は上りタイム自己ベストが出ましたね!

佐伯:そうですね。毎日緊張、どんなレースでも緊張しちゃうんですけど、準決を1着でクリア出来て良かったです。レース前はすぐに後ろがくるんだろうなと思っていたのでびっくりしました。

AKI:優勝戦のエンジン、タイヤはどうされたんですか?

佐伯:周りの方と相談して、エンジン、タイヤ共に準決のままの状態で行きました。4日間ほぼ同じ状態です。本当は何かやるべきなんですが整備力がなくって。今の課題ですね。

AKI:それでも、初優勝、完全Vを決めたわけですが、改めて振り返っていかがですか?

佐伯:周りの方、同期や先輩がいたおかげです。周りのアドバイスがなく、自分だけでやっていたら優勝はなかったと思います。嬉しい気持ちもありますが、感謝の気持ちが大きいです。

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AKI:課題のお話がでましたが、整備に関してどのあたりで難しさを感じますか?

佐伯:エンジンを吹かして音を聞いても分からなくって。乗ってみないと分かりません。後は、今まで前逃げだったので良かったんですが、優勝した次の節は前に人がいて捌けず。捌きも下手ですしスタートも苦手なのでここも課題です。捌きは練習もですがレースでしっかり学んで、他の人のレースもしっかり観察して捌く技術を上げていきたいですね。スタートはタイミングもムラがあるし、3年前くらいにスタートで事故を起こしてしまって未だに苦手意識があります。もうこの意識は練習するしかないですね。スタートのセッティングは周りに聞いて同じセッティングにしてみたり、アレンジしてみたりと自分なりに考えながら扱っています。課題だらけです。

AKI:ただ、初優勝を掴めたのは大きいのではないですか?

佐伯:そうですね。最近は同期の活躍も多く刺激になりますし、もっと自分も頑張らないといけないなぁと常に思っています。今回の優勝で沢山の方が喜んでくれて、家族とか身内や、同期や先輩からたくさん連絡が来て、周りが喜んでくれたことが自分の優勝よりも嬉しかったです。自分は小さい頃、2歳くらいですかね、両親にレース場に連れて行ってもらっていて。ずっとオートレーサーに憧れていてかっこいいと思っていました。なので、優勝した時も両親が凄く喜んでくれました。

AKI:今後の目標は考えていますか?

佐伯:まず有観客で優勝することです。今回の優勝はミッドナイトで無観客。次はお客さんの前で優勝をしたいです。やっぱりお客さんがいるのといないのとでは全然違います。優勝してウイニングランもしたいですね。後は、今の良い状態を続けてA級に上がって記念レースで活躍したいです。

AKI:憧れていた世界、実際にデビューしてここまでいかがですか?

佐伯:やっぱり厳しい世界ですよね。怪我もそうですし。怪我して入院していた時もオートレースを見て、同期が活躍するのを見て嬉しい反面どんどん差が開いていって正直辛い時期もありました。その後、復帰しても上手く乗れなくって。またそこで同期と差が開いていって。焦りも凄くあって逃げ出したい時もあったんですが、周りの方が支えてくれたお陰で頑張れてここまで来れました。頑張ってきて良かったぁと思います。なので、オートレーサーになれて良かったです。

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AKI:緊張してしまうということですが、この優勝で自信もついたんじゃないですか?

佐伯:そうですね。自分は本当にネガティブなので全く自信はなかったんですが、初優勝して少し自信がつきました。初優勝後のレースではハンデが下がっても連には絡めていたので自信にはなりましたね。ポジティブになれました。

AKI:それでは最後に読んでくださった皆様にメッセージをお願いします。

佐伯:これからも一走一走、一生懸命走って車券に貢献できるように頑張ります。応援よろしくお願いします。

(写真は山陽オート、JKAのSNSより)

インタビュー / AKI

福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。

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