97期騎手候補生修了式〜其の壱
2019年03月30日
27日(水)に、栃木県那須塩原にある地方競馬教養センターにて、
第97期騎手候補生修了式が行われました。
毎年見に行っている修了式ですが、毎年本当に感動するし、とても新鮮な気持ちになります。
97期は12名入所して、2年間の厳しい訓練に耐え、10名が騎手免許試験に合格し、修了の運びとなりました。
それでは初々しい新人騎手をご紹介していきます。
其の壱ではまず5名から。
門別競馬場
小野望厩舎所属
小野楓馬(おのふうま)騎手 ちなみに、小野先生とは親戚関係はまったくないそうです。
北海道日高郡出身
馬産地である静内出身の上、ご両親ともに牧場に務めているそうで、静内農業高校の馬術部出身。
「勝負服は、地元で有名な静内二十間道路の桜にちなんでピンクを選び、他にいない形を選びました。
一つ一つ積み重ねて、技術を身に付けて、今年30勝するのが目標です」
水沢競馬場
酒井仁厩舎所属
塚本涼人(つかもとりょうと)騎手 兄2人も騎手(金沢・塚本隆弘騎手、高知・塚本雄大騎手)
静岡県島田市出身
「騎手の兄たちが活躍している姿を見て、カッコいいなと思って騎手を志しました。
勝負服は黄色が好きなので、主に黄色を使いました。兄たちと同じ黄色になったのはたまたまです。
今年の目標は50勝することです!」
岩手での活躍はもちろん、兄弟3人でのレースも楽しみですね。
浦和競馬場
水野貴史厩舎所属
福原杏(ふくはらまい)騎手
東京都江戸川区出身
97期には女性騎手がいる、という話から、よく福原杏くんが間違えられていたそうですが、男性騎手です!
「名前の由来は聞いてないんですけど、よく女性に間違えられて、今まであまり自分の名前が好きではなかったのです。でも今は逆に注目していただけて、とても好きになりました。
今年の目標は、自厩舎で5勝することです!」
インタビュー後、お母さまに「名前の由来めちゃくちゃ聞かれるから!」と言って笑っていました。
杏と書いて"まい"くん。
珍しい名前で、インパクト大ですね!
笠松競馬場
後藤正義厩舎所属
東川慎(ひがしかわしん)
岐阜県羽島郡出身
「勝負服は父と同じダイヤ柄にしました。目標は渡邊(竜也)さんの1年目の記録を抜くことです!
父に憧れて騎手を目指しました。いつかは父の記録も抜きたいですが...30年騎手やって、2700勝出来ているのか。
実は最初はあんまり父のすごさがわかっていなかったんですけど、今はすごく実感しています。
一緒のレースに乗って勝ちたいです!」
お父さんである東川公則騎手。
普段の競馬の時とは違い、完全に父親の表情をしているのが微笑ましかったです。
「2年前の入所の時にも車で送って来たんですけど、あっという間の2年間でしたね。
背が高くて体重もギリギリだったので、よく頑張ったなと。感慨深いですね。
6人兄弟の5番目で、騎手になったのは一人だけなので、一緒にレースに乗ることを楽しみにしていたんです。
でも今は嬉しい気持ちと不安と、半々という感じで。
親ばかじゃないですけど、応援したい気持ちが強いです。
みんなに可愛がってもらえる騎手になって欲しいですね」
親子対決、どんなレースを見せてくれるか楽しみです。
金沢競馬場
中川雅之厩舎所属
兼子千央(かねこちひろ)騎手
大阪府大阪市出身
「金沢を選んだのは、何年も新人がデビューしていないのと、騎乗チャンスをいただけることが多いと聞いて選びました。
実習で初めて行きましたが、場所もすごくいいですし、人も温かくてとてもいい環境です。
勝負服は金沢ではV字がいないので、自分の好きな赤と黒でデザインしました。
目標は今年50勝することです!」
おなじ"ちひろ"なので、どんな子かなと楽しみにしていました。
とても実直そうで、18歳とは思えない落ち着きぶり。
名ジョッキーだった中川先生のもとで、大きく羽ばたいて欲しいです!
がんばれ、ちひろくん!!