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赤塚 健仁 騎手(ばんえい)

2015年01月23日

デビュー5年目を迎えた赤塚健仁騎手(24)。大レースに騎乗する機会も多い期待の若手騎手のひとりです。昨年はばんえい菊花賞をハクタイホウで勝ち、念願の初重賞制覇となりました。

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ばんえい菊花賞について教えてください。

レース前は緊張しました。重賞だって考えないようにしていた。ゴール前はあせった。(2着のキサラキクが)来てるな、と思いました。重賞を勝つチャンスは結構あったのに、取りこぼしていた。やっと勝ってほっとしました。いい馬に乗せてもらえて感謝しています。

その後のばんえいダービーは自身の誕生日を飾れず残念でした(3着)が、積極的ないいレースでした。

菊花賞ほどは緊張はしなかったけれど、もう少し前に行ってもよかったかな。あれだけ刻んだんだから、もっと行けるかと思ったけれど、レース使っていなかったからかな(菊花賞からぶっつけ)。ばんえい大賞典(2着)と刻み方は似たイメージだったけれど。
ダービーは10日前、菊花賞は1週間くらい前から、調教師に自分で触りたいと言ってみずから調教をしていました。自分で納得できるし、疲れさせないことを意識しました。
ハクタイホウの性格は、ちょっときつい。馬房の前や、つなぎ場でも前を通るとかかってくる。でも、ゴール際弱いところはあります。これからはハンデとの戦いですね。

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ハクタイホウでばんえい菊花賞制覇

思い出の馬は? 初勝利(2011年1月15日)はエンジュオウカン(2004年ダービー、オークスなど重賞7勝)でした。

(ゴール前)ぎりぎりでしたね。馬になめられながら乗ってました(笑)。
あと、カツダイヤのオークス(2012年、2着)は緊張しました。馬もですが、騎手も頑張った(笑)。
カツラ、カツと付く馬は祖父の馬。祖父は根室の実家の近くに住んでいて、一緒に草ばん馬を見たり、2人でそりに乗って運動したりしていました。ばんえいのレースも小学校の時から一緒に見ていて、そのうち自分で乗りたくなって騎手を目指しました。

若手騎手が騎乗することの少ないばんえい記念に、デビュー2年目の2012年、アアモンドヤマトで出走しました。

オーナーから、レース直前に「乗って」と言われてびっくりした(笑)。「行けたら行け」とだけ言われましたが、慌てないようにしました。オーナーとはほとんどしゃべったことがないし、息子さんに飲みに誘われることはありますが、馬の話はしない。なぜなんでしょうか(笑)。

同じ根室出身だからでしょうか。好きなレース展開は。

先行、逃げが好き。どれだけ馬をもたせられるか。でも、2着が多い。カツダイヤも、山降りてからもうちょっと行ってよかった。
ハクタイホウも、(ばんえいダービーは)もう少し前行ってれば、ぎりぎり逃げ切ったかな......。くよくよしても仕方ないとはいえ、もう少し考えていれば、と思います。これからは、道中周りを見ながら、臨機応変に展開を読めるようになりたいです。
現在所属している久田厩舎で、以前騎手だった高橋洋典さんのフォームをビデオで見て研究しています。一緒に仕事をしたことはないですが、祖父の馬に乗っていました。ソリの上でものすごく体を動かします。(名騎手だった)久田先生も、叩き方とか教えてくれます。

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いつもにこにこしていますね。ポーカーフェイス?

心の内がわからないように(笑)

デビュー5年目、変わったと思うことは。

昔よりあせらなくなった。

これから期待している馬は。

レジーナ(牝3)は、真面目な女の子。来年、再来年によくなるかも。ハナ早いし障害もうまい。ダントツ(牡3)も成長しています。上に背が伸びている。それと、カツオーカン(牡5)かな。

最近の競馬場について。

若い人増えましたね。若い女の子がいると気になります(笑)
でも、帯広に住んでいても、まだばんえいを見たことがない人が多い。映画の『銀の匙』などが、いいきっかけになればと思います。

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※インタビュー・写真 / 斎藤友香

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