柴田 勇真 騎手(金沢)
2024年07月04日
第8回石川優駿をナミダノキスと共に勝利した、柴田勇真騎手(金沢)。2020年の金沢シンデレラカップ(マナバレンシア)以来の重賞制覇、現在のお気持ちを伺いました。
石川優駿制覇、おめでとうございます。
ありがとうございます。すごく嬉しいです。
見事な差し切り勝ちでしたが、序盤はあまり手応えが良さそうに見えませんでした。内心はいかがでしたか?
いつも道中の手応えはそんなにいい馬ではないので、今回もある程度は想像していましたが、もうちょっと前のポジションを取りたかったなと思っていました。なかなか前に行きたくても抜けられるスペースがなくて、抜けられるとしたら内々だったんですけど、「もうちょっと我慢しておこう」と判断しました。能力の高い馬ですし、その力を信じていたので、あまり焦りというのはなかったです。
1番人気だったリケアマロンと吉原騎手が早々に抜け出して、このまま勝つのかなというふうに見ていました。
馬群にいる時は吉原さんの姿が見えなくて、向正面でやっと外に出せた時に、「あんなに前にいるのか!」って。4コーナーを回る辺りでは、「これはやばいな...」と思ったんですが、直線の立ち上がりでもう一段加速したので、その瞬間「届く!」と思いました。加速してからの脚は今回もすごかったです。
ゴールした時はどんなお気持ちでしたか?
嬉しい気持ちと、ホッとした気持ちと両方でした。3歳頂上決戦である石川優駿で人気になる馬に乗せていただき、チャンスをくれたオーナーや関係者の方々に感謝しています。もちろん頑張ってくれた馬にも、とても感謝しています。プレッシャーもありましたが、馬が強いことはわかっていたので、無事に勝つことができてホッとしました。
ナミダノキスは今年の春、JRA未勝利から金沢に移籍して、4連勝で石川優駿を制しました。最初の頃の印象はいかがでしたか?
馬格もありますし、とてもいい馬だと思いました。1戦目のレースで追い出してからの反応が凄まじくて、これまで僕が乗ったことのないレベルだと感じました。性格はとてもおとなしくて、少し繊細なところもありますが、レースに行くと堂々としていて、序盤はなかなか進まないくらいおっとりしています。でもスイッチが入ってからの加速は、本当にすごいですね。
柴田騎手にとっては、2020年金沢シンデレラカップのマナバレンシア以来の重賞制覇でした。
久しぶりに重賞を勝てたことも嬉しいですし、それが石川優駿というのも嬉しいです。とても素晴らしい馬と出会えて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
2015年のデビューから10年目、ここまでを振り返っていかがですか。
決して順風満帆ではないですが、たくさんの方々と出会えましたし、いろいろな経験を積むことができました。昨年はケガで4か月騎乗できない時期があって苦しい時間でしたが、プライベートでは結婚して、今年は子供も生まれたんです。家族ができて頑張る活力をもらっているので、これまで以上に頑張ります。こういうタイミングで石川優駿を勝てたことがありがたいですし、このチャンスを活かしていきたいです。
今後の目標を教えてください。
ナミダノキスは現時点でも強いですが、まだ3歳なので、ここからさらに成長してくれると思います。金沢の看板になるような馬に成長して欲しいですし、自分も一緒に成長できるよう努力していきます。
では、オッズパーク会員のみなさんにメッセージをお願いいたします。
いつも金沢競馬を応援していただき、ありがとうございます。もっともっと腕を磨いて、信頼される騎手になれるよう頑張ります。
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※インタビュー / 赤見千尋 (写真:石川県競馬事業局)
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