斎藤修の重賞ピックアップ

【5/10ばんえい・カーネーションカップ】重量有利なエンジュオウカン

 母の日ということで昨年新設された牝馬重賞カーネーションカップ。オープン馬が710キロで、クラスが1つ下がるごとに10キロ減という別定戦。
 で、牝馬の重賞といえばトカチプリティー。牡馬との重賞では苦戦続きも、牝馬重賞では大活躍。昨年のこのレースでも2着で、ヒロインズカップは、ここ5年連続出走で3勝、3着1回、4着1回。ここも当然有力な1頭で、前走に引き続いて今年デビューしたばかりの長澤幸太騎手が手綱をとる。長澤騎手はデビューからわずか4カ月足らずで、すでに32勝。2009年(暦年)のリーディングでは、ベテランに混じって9位につけているというのは立派というほかない。いきなり重賞制覇のチャンスが巡ってきた。
 連覇を狙うニシキユウも期待のできる1頭。昨年も、今年と同じトップハンデで710キロだっただけに、マイナス要因はない。今シーズン初戦となった前走・大雪賞を制して好調だ。
 クラスが下がって690キロと負担重量に恵まれたのがエンジュオウカン。昨年10月、1年5カ月ぶりに復帰すると、混合500万からオープンまでいきなり4連勝。その後もオープンクラスで善戦を続けてきた。それが今回20キロ減で出られるのだから有利。今シーズンから手綱を取っているのは鈴木恵介。昨シーズンは終盤に勝ちまくり、自身初のリーディングを獲得。その勢いも心強い。
 この3頭の争いとなりそうだが、中心はエンジュオウカン。今年1月のヒロインズカップはトカチプリティーの2着だったが、このときはトカチプリティーと同重量。今回20キロもらっているだけに、逆転の可能性はひじょうに高い。
 そのほかでは、昨シーズン、オープンでたびたび上位に食い込んでいるギャンブラークイン。人気薄での好走も目立つ馬だけに、ここでも一発の可能性はある。
 ◎エンジュオウカン
 ○ニシキユウ
 ▲トカチプリティー
 △ギャンブラークイン

斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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