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斎藤修の重賞ピックアップ

【5/15高知・黒潮皐月賞】実績断然、グランシング

 高知では近年、2歳新馬の入厩がほとんどなく、サラブレッドの2歳馬による重賞・金の鞍賞も2002年の12月を最後に行われていない。したがってこの黒潮皐月賞が、この世代における地元で争われる最初の重賞ということになる。
 メンバーを見渡すと、ダートグレードに挑戦した馬がいるかと思えば、未勝利馬もいたり、メンバー間にはかなりの力差がありそうだ。
 格付け最上位はグランシング。ホッカイドウ競馬から転入初戦となった元旦の3歳1組戦を勝って古馬格付けとなり、その後は3着を外さない堅実な走りでクラスを上げてきた。前々走のC1特別に続いて前走B2特別も勝利。この時期の3歳馬としては、抜けた存在と言ってもいいだろう。さすがにホッカイドウ時代にJRA認定レースを勝っているだけのことはある。
 2番手にベルエキップ。3歳1組戦から古馬E級まで3連勝し、兵庫チャンピオンシップJpnIIに遠征。さすがにそこでは相手が強く、最下位に敗れたが、地元の同世代が相手なら上位争いも可能。勝ち星はなかったがこの馬もホッカイドウ競馬からの転入組。祖母は笠松で一時代を築いた最強牝馬マックスフリートで、帝王賞2着があるミラクルオペラの近親という血統だ。
 3番手にガーランド。この馬もホッカイドウ競馬からの転入馬で、2歳時に未勝利戦を勝ったものの、JRA認定レースには勝てなかった。ここ4戦は3歳の上位クラスで2、2、1、1着という成績。グランシングの実力が抜けていそうだが、勝ち負けにからめる可能性があるのはここらあたりまでだろう。
 ファンドリプライドは中央からの転入組。転入後の3歳戦では6戦3勝、2着1回という安定した成績。ただ、ガーランドとは3度対戦したうち2度先着されていて、分が悪い。
 コスモエコロジーは中央からの転入初戦を快勝。高知ではまだこの1戦のみで、未知の魅力はある。
 ◎グランシング
 ○ベルエキップ
 ▲ガーランド
 △ファンドリプライド
 △コスモエコロジー

斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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