斎藤修の重賞ピックアップ

【6/28福山チャンピオンシップ】快進撃続くアグリヤング

 アグリヤングは遠征した東海ダービーは残念ながら10着だったとはいえ、地元に戻ればやはり断然の存在。初対戦の馬でこれといった上がり馬もなく、ここまで同世代同士の重賞で5戦全勝は文句のつけようがない。
 逆転の可能性があるとすればマルサンジョイ。福山ダービーでは3?4コーナーでアグリヤングとの差を詰め、食い下がったといえるレースをしたのはこの馬だけ。今回は前に行きたい馬が多く速い流れになりそうで、断然人気のアグリヤングが早めにそれらを捕えに行くようなら、中団からまくってくるこの馬にチャンスが生まれる。前走で古馬B4特別を快勝していることもあり、この馬をアタマにした馬単はちょっと買ってみたい気がする。
 3番手にモエロナツコ。逃げ馬らしく勝つか負けるかがはっきりした馬で、今回も直線どこまで粘れるか。
 ムツミイングランドは3歳になってからの重賞で2、2、3着は安定した成績ともいえるが、福山ダービーでも1秒5も離されているように、ここのところ勝ち馬から離されているレースが多いのが気にかかるところ。
 重賞初挑戦組で期待できそうなのはヒメキミ。3歳1組、古馬C5と連勝中で、特にその前走は逃げ切りで7馬身差の圧勝。ここにきて急激に力をつけている可能性はある。
 気になるのが高知から遠征のイルトロヴァトーレ。中央から転厩して10戦連続連対で、7戦連続2着というのは、すごいというか何というか。特にここ2戦は福山に遠征しての連携シリーズ。そのシリーズで勝ちまくっている雑賀正光厩舎の勢いに乗る手もありそうだが、今回の上位メンバーは古馬に編入されて勝ち負けしている馬ばかり。3歳2組で勝ちきれないレースぶりでは厳しそうだ。
 ◎アグリヤング
 ○マルサンジョイ
 ▲モエロナツコ
 △ムツミイングランド
 △ヒメキミ

斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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