斎藤修の重賞ピックアップ

【7/12盛岡・オパールカップ】芝適性、実績、ともに上位のエイブルインレース

 盛岡芝の重賞は、正直予想が難しい。地元馬だけならだいたい力関係もはっきりしているが、南関東の準オープンくらいの馬が遠征してくると、力の比較が難しい。その上、芝の適性もわからない場合が多いからだ。
 今回も南関東から3頭が遠征してきた。が、今回は芝経験の豊富な馬がいる。エイブルインレースだ。しかもホッカイドウ競馬の所属だった昨年2歳時、盛岡に遠征して芝1600メートルのジュニアグランプリ制覇と、盛岡芝の経験まである。さらにはJRA東京のクイーンカップGIIIで3着というスピードも見せている。4カ月の休み明けは不安だが、実績を考えればこの馬を本命にしないわけにはいかない。
 2番手にも南関東から遠征のフレンチマリー。芝の経験は2歳時のJRAクローバー賞(11着)のみだが、前走古馬B3特別で接戦の2着は、この時期の3歳馬としては価値がある。鞍上が菅原勲騎手なのも当然大きなアドバンテージ。
 地元勢では2冠馬マヨノエンゼルが最上位か。芝の認定戦でデビュー勝ちしたが、その後芝のジュニアグランプリ、黄菊賞は着外。今回はそれ以来の芝となるが、適性以前に当時より確実に力をつけている。地元の意地を見せたいところ。
 芝適性ならアンダージョイナー。3歳になってからの勝利は、今シーズン唯一芝での出走となった前々走のはまなす賞のみ。2歳時、デビュー3戦目での初勝利も、初めて経験する芝コースだった。
 トキワノマツカゼは、2冠ともにマヨノエンゼルの2着。今回が初めての芝挑戦となる。実力ならマヨノエンゼル、アンダージョイナーにもヒケをとらない。
 阿久利黒賞3着だったダンストンジールは、岩手ダービーダイヤモンドカップには向かわず、芝のはまなす賞に出走。1番人気に支持されての4着は残念だったが、2歳時には芝で2勝を挙げている。それだけに、はまなす賞の結果だけではまだ見限れない。
 ◎エイブルインレース
 ○フレンチマリー
 ▲マヨノエンゼル
 △アンダージョイナー
 △トキワノマツカゼ
 △ダンストンジール

斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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