斎藤修の重賞ピックアップ

【7/10名古屋・名港盃】混戦もウイニングウインド中心

 フルゲート12頭に、金沢から2頭、兵庫から3頭の遠征があり、多彩なメンバーが揃った。
 ウイニングウインドが8歳の今年も元気だ。マーチカップこそミツアキタービンにちぎられて7着に敗れたものの、それ以降4戦していずれも3着以内。特に前走のパールオープンは、メンバー中唯一もっとも重い56キロながら1番人気にこたえて勝利。07年以降を見ても、中央遠征やダートグレードを除けば22戦して3着を外したのは3回しかない。常に脚部不安がつきまとうミツアキタービンのほかにダートグレード級の活躍馬がいない今回のメンバーなら中心は外せないところ。
 昨年、格上挑戦でこのレースを制したテキサスイーグルが中央から戻ってきた。その再転入緒戦となったパールオープンはウイニングウインドとクビ+2馬身差の3着。ここでも安定勢力の1頭だ。
 オキナワノドリームは、前走帝王賞JpnIこそ最下位に敗れたが、地元兵庫では条件クラスからオープンまで今年5戦して4勝、2着1回。昨年3歳時に東海地区に遠征し、古馬との対戦となったオータムカップで2着、東海菊花賞で4着と善戦している。当時より確実に力をつけた今なら、一発があってもおかしくない。
 マサアンビションは、前走サマーカップで兵庫から遠征してきたベストタイザンにアタマ差まで迫る2着。この馬も10歳ながらまだまだ元気。
 マーチカップを圧勝したミツアキタービンは、先にも書いたが常に脚元の状態次第。9歳だが数を使っていないぶん、体力的な衰えはなさそう。
 カモンネイチャは休養明けの今年1月から月1回のペースで使われ、A級下位なら常に勝ち負け。オープンクラスのメンバー相手でも連下なら。
 印をつけた6頭はオキナワノドリーム以外、いずれも重賞勝ちの経験があり、いずれも近走好調の馬ばかり。どの馬にもチャンスはあり、混戦必至。
 ◎ウイニングウインド
 ○テキサスイーグル
 ▲オキナワノドリーム
 △マサアンビション
 △ミツアキタービン
 △カモンネイチャ

斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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