斎藤修の重賞ピックアップ

【7/7門別・栄冠賞】タイム、レースぶり、ともに優秀なオノユウ

 昨年このレースを勝ったネフェルメモリーは、その後船橋に移籍して圧倒的な強さで南関東牝馬2冠を制した。2着のアンペアはエーデルワイス賞JpnIIIを制してNARグランプリの2歳最優秀馬にも選ばれた。一昨年の勝ち馬マサノミネルバも、その後にエーデルワイス賞を制した。
 栄冠賞の上位馬にはその後の活躍馬が多く、今年も出走メンバーの中にネフェルメモリーやマサノミネルバのような馬がいるかもしれないと思うとわくわくする。
 中心は唯一の2勝馬オノユウ。ウィナーズチャレンジでは3番手に控え、直線で1番人気のウイニングリーダーを差し切るという2歳馬とは思えない落ち着いたレースぶり。不良馬場とはいえ門別1200メートルの勝ちタイム1分12秒9は非常に優秀。ちなみにオノユウという馬名だが、北海道の人にとってはすぐにピンとくるらしい。北海道では有名らしい女子アナのニックネームからとったとのこと。興味がある方は「おのゆう」で検索してみてください。
 相手筆頭はショウリダバンザイ。門別グランシャリオナイター開幕日のフレッシュチャレンジを好タイムで圧勝。オノユウがもっと距離が延びてから期待されているのに対し、もしかしてスピードではこちらのほうが上かもしれない。馬主の林正夫さんは、引退した元ホッカイドウ競馬の調教師。古くは78年にミスミネタカ、最近では99年にエンゼルカロでこの栄冠賞を制している。騎手&調教師で同じ重賞を勝つというパターンはよくあるが、もしここを勝てば、調教師&馬主として同じレースを制すという珍しい記録となる。
 フレンチデピュティ産駒のロサガリカも1000メートルのフレッシュチャレンジを好タイムで圧勝。血統的にはこの馬も距離が延びてからのほうがよさそう。
 ウイニングリーダーは1番人気に支持されたウィナーズチャレンジでオノユウに差し切られたが、デビュー戦のフレッシュチャレンジでは2着に2秒6の大差をつける圧勝。スピード的には上位。
 賞金の高いスーパーフレッシュチャレンジを勝ったビリーブミーも素質は高そうだ。
 ◎オノユウ
 ○ショウリダバンザイ
 ▲ロサガリカ
 △ウイニングリーダー
 △ビリーブミー

斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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