斎藤修の重賞ピックアップ

【7/24高知・トレノ賞】倉兼騎手に帰国後重賞初制覇の期待

 いよいよ「夜さ恋ナイター」がスタートする。発走時刻を見てちょっと驚いた。メインのトレノ賞が20時20分、最終レースは20時55分。同日大井のメイン、最終よりそれぞれ5分遅れでの発走となる。アクシデントによる発走遅れなどの場合を除き、日本でもっとも遅い時刻に行われるナイトレースとなるのではないだろうか。
 重賞勝ち馬でも近走勝ったり負けたりの馬や、高知転入後にまだ底を見せてない馬などがいて、難解な一戦。そもそも近年、高知の古馬戦線は確たる主役が不在で重賞でも荒れることのほうが多い。
 中心はオリジナルステップ。昨秋から今年にかけては不振が続いたが、春から復調気配。特に4月以降、1600メートル以上では掲示板外だが、1400メートル戦は4戦3勝、2着1回とオール連対。1300メートルのここでも期待できそうだ。倉兼育康騎手には韓国から帰国後の重賞初制覇がかかる。
 相手はオラクルメサイア。昨秋、中央から転入して以降は、19戦して1度しか掲示板を外さないという堅実ぶりで、A1までクラスを上げてきた。前走1400メートルのA1特別でも後方から押し上げてそれほど差のない4着とまずまずの好走。別府真衣騎手は、今回重賞ゆえに減量がないのは不利な材料だが、昨年のロマンタッチに続くこのレース連覇がかかる。
 ここのところ勝ったり負けたりのコスモジャイブが不気味な存在。A1特別では苦戦することが多いが、オーストラリアの短距離血統だけに、1300メートルという距離に活路を見出したい。
 転入後E級で4連勝中のヘキレキがいきなりこのメンバーに入ってどんなレースを見せてくれるか。
 再転入後2戦目のケイエスシンケイトも上積みが見込めそう。
 重賞実績は最上位のトサローラン、昨年の覇者ロマンタッチらは近走の調子から無印としたが、最初にも書いたとおり荒れることの多い高知の古馬重賞だけに、あっと驚くレースを見せてくれる可能性はある。
 ◎オリジナルステップ
 ○オラクルメサイア
 ▲コスモジャイブ
 △ヘキレキ
 △ケイエスシンケイト

斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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