斎藤修の重賞ピックアップ

【10/1金沢・白山大賞典JpnIII】斤量有利なリアンヴェリテ

 地方での実績はグリムが断然だが、リアンヴェリテを狙う。グレード勝ちがないため別定重量の加増がなく、グリムより2キロ軽い54キロは有利。前走エルムSは先行争いがハイペースとなって5着に敗れたが、今回はメンバー的にもマイペースの逃げに持ち込めそう。不安を挙げるなら1800メートルまでしか経験がないこと。コーナーを6回まわる地方コースをこなせるかどうか。
 このレース連覇がかかるグリムは、ここまでGIII/JpnIII・4勝は実績断然。それで56キロはむしろ恵まれたともいえる。昨年は逃げ切りだったが、今年は枠順的にもおそらく好位に控える競馬。リアンヴェリテがつくるペース次第でどこから仕掛けていくか。
 テルペリオンは、2走前のスレイプニルステークスで57キロを背負って完勝。前走マーキュリーカップJpnIIIがグリムの3着で、斤量はともにそのときと同じ。逆転まではどうだろう。フリオーソ産駒としてダートグレード初制覇がかかる。
 3歳馬2頭、デルマルーヴル、ノーヴァレンダは、ともにグレード実績が2歳時のため、加増なしの52キロ。デルマルーヴルはジャパンダートダービーJpnIでクリソベリルの2着があったが、着差以上に能力差を感じた。ともに今回が古馬初対戦でもあり、連下争いまで。
 地方の期待は佐賀から遠征のグレイトパールだが、連戦連勝を見せた中央時代の能力を望むのは難しそうで、掲示板までか。
 ◎5リアンヴェリテ
 ○10グリム
 ▲8テルペリオン
 △4デルマルーヴル
 △6ノーヴァレンダ
 
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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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