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【6/21ばんえい・北斗賞】この時期安定感抜群のコウシュハウンカイ

 昨年度まで7月中旬に行われていた北斗盃が今年は6月に移行し、帯広単独開催となった2007年以降、古馬重賞となって6月に行われてきた旭川記念と実施時期が入れ替わった。基礎重量770kgは昨年度までこの時期に行われていた旭川記念と同じで、ようはレース名称だけが入れ替わったようだ。
 レース名でいえば、センゴクエースに連覇がかかるが、昨年度までこの時期に行われていた旭川記念3連覇中のオレノココロにとっては、まだ勝っていない北斗賞初制覇がかかる、ということになる。
 この時期のコウシュハウンカイはまず崩れることがない。2016年から昨年まで、4年間に渡って4?6月は3着以内を外したことがない。今回はばんえい十勝オッズパーク杯を勝ったことで1頭だけ別定10kg増量となるが、この時期の10kg程度の増量はこれまでの成績を見てもあまり関係ない。逆にばんえい記念は何度挑戦しても勝ちきれないように、800kg前後の重量が向いているのだろう。本命にするが頭固定ではなく、伏兵の台頭も考えて馬券的にはあくまで連軸としたい。
 不振に陥っていたメジロゴーリキが、前走で8カ月ぶりに勝ち星をマークした。昨シーズン、ばんえい十勝オッズパーク杯から11月の北見記念まで、古馬重賞では3、4、3、2、2、3着と常に好走。いよいよ世代交代かと思わせたところ、シーズン終盤でしりすぼみになってしまった。前走の勝利をきっかけに今シーズンの活躍を期待したいところ。対抗評価だが、ここは積極的に頭でも狙ってみたい。
 ばんえい記念制覇後の昨シーズン当初は"重病み"に苦労したセンゴクエースだが、今シーズンここまで勝ち星がないとはいえ、ばんえい十勝オッズパーク杯3着、前走もきわどい2着とそれなりの走りは見せている。充実の8歳だけに、今シーズンこそ10歳2強に代わって覇権を獲りたいところ。
 オレノココロは押し出される形で△。暑くなる前のこの時期は毎年好調だが、この重量では他の馬も脚を使えるだけに、障害次第の面は否めない。
 昨シーズン、ドリームエイジカップ、チャンピオンカップと、古馬相手の重賞で2勝を挙げた新進の5歳馬アアモンドグンシンは、あらためて古馬一線級と同重量の勝負でどこまでやれるか。
 ばんえい記念3着好走の反動があったホクショウマサルだが、前走4着でようやく状態が上向いてきた。
 ◎10コウシュハウンカイ
 ○5メジロゴーリキ
 ▲2センゴクエース
 △8オレノココロ
 △1アアモンドグンシン
 △4ホクショウマサル
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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