斎藤修の重賞ピックアップ

【12/29ばんえいダービー】定量730キロならコマサンダイヤ

 ばんえい大賞典を制したコマサンダイヤか、ばんえい菊花賞を制したキョウエイリュウか、二冠を制するのはどちらかという争い。
 ばんえい大賞典では、トップハンデのキョウエイリュウと10キロ差だったコマサンダイヤは、ゴールまでしっかり歩いて3頭の接戦を制した。さすがにその後は重量を課されるようになって苦戦し、ばんえい菊花賞の6着は、勝ったキョウエイリュウより20キロも重い740キロでは仕方ない。それでも障害を越えてから2番手の一線という場面はあった。今回はそのばんえい菊花賞より10キロ軽い定量730キロならチャンスは大きい。
 一方で、ばんえい大賞典でハンデに苦しみ、ばんえい菊花賞であらためて強さを見せたのがキョウエイリュウ。障害ひと腰先頭から後続を寄せ付けず押し切った。その後オープン格付となっては使うところも難しい。障害のタイミング次第では押し切る場面もありそう。
 ハンデ差を生かしてはまなす賞を制したのがゴールドハンター。ばんえい菊花賞では、先頭のキョウエイリュウとの差を詰めたがゴール上で止まって4着。今回初めての730キロがどうかだが、前走A1戦で差のない3着なら力をつけている。
 同世代同士の重賞ではここまで3、3、2、2着と常に善戦しているのがカイセドクター。ただばんえい大賞典、ばんえい菊花賞ではそれぞれ勝ち馬より10キロ軽く、定量となるここでどこまで迫れるか。
 ばんえい大賞典3着だったブラックサファイア、目下3連勝で充実著しいヤマトタイコーらも上位を狙える。
 ◎4コマサンダイヤ
 ○3キョウエイリュウ
 ▲9ゴールドハンター
 △1カイセドクター
 △7ブラックサファイア
 △8ヤマトタイコー
 
 ばんえいダービーの出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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