斎藤修の重賞ピックアップ

【2/14高知・だるま夕日賞】大高坂賞の雪辱スペルマロン

 大高坂賞で1、2着だったアイアンブルーとスペルマロン。ここもこの2頭の勝負と見る。普段より前目の好位でレースを進めたスペルマロンは、逃げていたツクバクロオーを目標に、直線ではこれをとらえ、さらに内から伸びていたブラゾンドゥリスもとらえようかというところ、出遅れもあってうしろから押し上げてきたアイアンブルーに交わされてしまった。1番人気だったスペルマロンにしてみれば、フクノグリュックなども含めた先行有力勢を負かしにいったところ、伏兵アイアンブルーに漁夫の利的に勝利をさらわれたという結果。昨年5月以降、1300?2400メートルというさまざまな距離を使われて連対を外していないという安定感は抜群。
 一方のアイアンブルーは、続く黒潮スプリンターズカップでの2着も前が激しくやり合った展開に恵まれた。今回はハナを主張する馬がほとんどいないメンバーだけに、あらためて能力が試されるところ。
 昨年10月の賞金カットでC2級まで下がったところから徐々にクラスを挙げてきたのがスカルバン。ここに来てB級からA-2までの3連勝はレース内容的にも評価できる。距離経験もあるだけに、重賞初挑戦でも見せ場以上がありそう。
 大高坂賞で3着だったブラゾンドゥリスは、地方移籍後は短距離を中心に使われ、地方所属となってからは今回が初めての1600メートル。大高坂賞でもゴール前は一杯になっていただけに、この距離でどうだろう。
 フクノグリュックは、大高坂賞では強気にレースを進め直線脚が上がってしまっただけに巻き返しのかかる一戦。
 アースグロウも黒潮スプリンターズカップでは後方からレースを進め、展開利があっての3着。ここも連下争いまで。
 ◎4スペルマロン
 ○3アイアンブルー
 ▲9スカルバン
 △1ブラゾンドゥリス
 △7フクノグリュック
 △6アースグロウ
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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