斎藤修の重賞ピックアップ

【6/3園田・六甲盃】遠征馬がジンギを叩くか

 南関東から大挙5頭が遠征してきて、地元兵庫のジンギ、エイシンニシパという古馬のトップツーが迎え撃つという形。
 ジンギは昨年10月の姫山菊花賞でエイシンニシパに負けて以降は地元で無敵。一戦ごとに充実ぶりも感じられる。今回も断然人気は間違いなさそうで、ならば馬券的な妙味で船橋のトーセンブルを狙ってみたい。2019年12月以来勝ち星がないものの重賞やオープンで2着は3回あり、特に年明けの3戦は相手関係を考えれば評価に値するもの。下原理騎手が地元No.1を負かせるかどうか注目だ。
 もちろんジンギがあっさりという可能性も十分だが、2000メートルを超える距離は初めて。南関東からの遠征馬は5頭中4頭が2400メートルかそれ以上の距離を経験している(障害レースは除く)だけに、ジンギはそこに落とし穴があるかもしれない。
 そして2000メートルを超える距離を狙ってレースを使われているのがスギノグローアップ。南関東では重賞で入着までだが、金沢に遠征して2600メートルの北國王冠を制した。ただそれ以降の成績がいまいちなのが気になるところ。
 昨年の姫山菊花賞でジンギを負かして以降、6戦連続連対を続けているエイシンニシパは、遠征勢に押し出される形で△。園田2400メートルのこのレースは、これまで3回出走して4着が最高というということでは強くは推せない。
 ホーリーブレイズは、中央オープンから大井移籍初戦となった昨年7月の東京記念トライアルではトーセンブルに大差をつけて圧勝。その後の成績が冴えないが、休養明け2戦目の上積みがあれば上位争いも。
 ◎4トーセンブル
 ○6ジンギ
 ▲1スギノグローアップ
 △3エイシンニシパ
 △2ホーリーブレイズ
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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