斎藤修の重賞ピックアップ

【8/22盛岡・イーハトーブマイル】マイル克服したアウトレイジング

 アウトレイジングは中央未勝利から転入して3歳の短距離重賞ウイナーカップで2着、ハヤテスプリントで3着と好走。そして前走、中央時代も通じて初めての1600メートル戦でも直線抜群の手応えで他馬を突き放した。勝ちタイムの1分40秒0は、昨年の1分37秒7(セシール)、一昨年のヤマショウブラック(1分38秒6)と比べるとやや遅いが、今年の盛岡ダートは昨年より2?3秒時計がかかる馬場になっているだけに、ここでも勝負になる。
 今年岩手に戻ってから勝ち星がないサンエイマジックだが、ダイヤモンドカップ、東北優駿の二冠はともに3着、やまびこ賞でも圧倒的に強かった牝馬のゴールデンヒーラーに3馬身離されたものの、3着馬には6馬身差をつけての2着だった。二冠で先着された馬たちが今回は不在となっただけに、ここでタイトルを獲りたいところだろう。
 中央未勝利から転入初戦がトーセンルチアーノ。東京ダート1600メートルで勝ち馬から1秒0差での走破タイム1分38秒0なら、ここでも上位争いの力はある。
 ホワイトブライドは2歳11月に初勝利を挙げて以降の2勝目が遠かったが、6月から3連勝。3連勝目の盛岡1600メートルでは、やまびこ賞3着だったシラカミロードに1秒8の大差をつけた。重賞初挑戦となったひまわり賞では、差をつけられたもののゴールデンヒーラーの2着に入った。ここに来ての能力アップはめざましく、上位争いに加われそう。
 芝を中心に使われているマツリダスティールは、古馬相手のせきれい賞でも3着と善戦。これまで2戦しか使われていないダートであらためて能力が問われるところ。
 中央未勝利から転入して3戦2勝、2着1回のミキノカラクリバコも、それが3歳の条件戦とはいえまだ底を見せていない。
 ◎7アウトレイジング
 ○9サンエイマジック
 ▲4トーセンルチアーノ
 △10ホワイトブライド
 △8マツリダスティール
 △11ミキノカラクリバコ
 
 イーハトーブマイルの出走表はこちら

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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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