斎藤修の重賞ピックアップ

【11/15金沢・読売レディス杯】地元同士なら断然ハクサンアマゾネス

 当初は8月10日に実施予定だったのが、関係者の新型コロナウイルス集団感染で開催中止となり、あらためての実施となった。もとはグランダム・ジャパン古馬シーズンの一戦ではあったが、時期的にその対象から外れ、地元馬限定の重賞として実施されることになった。
 地元馬同士で、しかも牝馬限定戦ならハクサンアマゾネスが断然。4歳ですでに重賞9勝。3歳で中日杯を制し、今年は百万石賞、北國王冠と、JpnIIIの白山大賞典以外、地元のほとんどの主要重賞を制してしまった。JBCレディスクラシックはスタートで両脇から挟まれるような形になって位置取りを悪くし、さすがに中央馬相手ではレースにならなかった。そこで無理をしなかったぶん消耗もないだろう。徽軫賞ではネオアマゾネスに逃げ切られてしまったように、1500メートルの距離にやや不安が残るが、能力の違いは明らかで同じ轍を踏むこともないだろう。
 大井からの転入初戦を快勝したのがマルカンセンサー。大井では重賞勝ちこそなかったものの、昨年末の東京シンデレラマイルで2着、今年のTCK女王盃JpnIIIでも地方最先着の4着と好走していた。その後の成績がいまひとつで金沢移籍となったが、この距離も向いていそうで、ハクサンアマゾネスを脅かす場面もあるかもしれない。
 5月の徽軫賞でハクサンアマゾネスを負かしたのがネオアマゾネス。その後結果が出ておらず、期待されたお松の方賞でも4着に負けてしまったが、この距離でマイペースで逃げられたときにどこまで粘れるか。
 お松の方賞でネオアマゾネスに先着する3着だったデビルスダンサー、高知から転入してA級特別で2勝を挙げているデルマキミノナハらも連下争いなら。
 ◎2ハクサンアマゾネス
 ○7マルカンセンサー
 ▲3ネオアマゾネス
 △6デビルスダンサー
 △1デルマキミノナハ
 
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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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