斎藤修の重賞ピックアップ

【11/2園田・楠賞】古馬重賞も制したワールドリング断然

 東京ダービー8着だったワールドリングは、短距離路線に転向すると圧倒的なスピードを見せ、優駿スプリント、さらには古馬相手のアフター5スター賞と連勝。さらに中央一線級相手の東京盃JpnIIでも5着に好走。勝ちタイムはコースレコードにコンマ2秒差と迫るもので、ワールドリングの1分10秒9も出色の時計だ。地方の3歳馬同士ならそのスピードは圧倒的で、コーナー4つのレースも経験豊富。逃げ・先行馬が多い中で控える競馬ができるのも有利。あとは小回りの園田コースをこなせるかどうか。
 このレースの前哨戦となっている名古屋・秋の鞍は、ハナを主張した地元名古屋のトミケンシャイリが逃げ切り、1番人気に支持されたイグナイターは2馬身差の2着。ただここは古馬B1特別を連勝しているイグナイターが地元に戻れば優位と見る。トミケンシャイリには初めての遠征でどうか。
 1700メートルの園田オータムトロフィーを逃げ切ったエイシンビッグボスも1400メートルの実績があり、この距離でも上位を狙える。
 おそらくハナを主張するのはジョーロノで、外目の7番枠から行ききれるかどうか。すんなり単騎先頭なら粘り込む場面もありそう。
 川崎に移籍しての参戦となった岩手二冠馬リュウノシンゲンは、この距離でこのメンバーだとさすがにスピードで劣るように思う。
 ◎5ワールドリング
 ○3イグナイター
 ▲4トミケンシャイリ
 △8エイシンビッグボス
 △7ジョーロノ
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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