斎藤修の重賞ピックアップ

【11/3金沢・JBCレディスクラシックJpnI】テオレーマの差しが決まる

 まずは日本テレビ盃JpnIIで牡馬の一線級相手に逃げ切ったサルサディオーネをどうするか。たしかに地方に移籍して強くなったが、大井のレディスプレリュードJpnIIをパスして日本テレビ盃JpnIIに出走したということでは、中央時代も含めて右回りは10戦して3着以内が一度もなく、やはり苦手なのだろう。内枠に入って楽にハナは取れそうだが無印とした。
 中心としたのはテオレーマ。レディスプレリュードJpnIIはスローの前残りで、メンバー中最速の上がりを使ったものの届かず2着。サルサディオーネがいて流れが速くなりそうなここはテオレーマの末脚が生かせる展開になると見る。
 マドラスチェックは、昨年ファッショニスタと追い比べとなって惜しくもアタマ差2着。夏に芝の巴賞(9着)を使って以来4カ月ぶりの実戦になるが、牝馬同士ならここでも崩れることはなさそう。
 レーヌブランシュは、前走レディスプレリュードJpnIIが、昨年3歳時の関東オークスJpnII以来1年4カ月ぶりの勝利でダートグレード2勝目。3歳時に一度だけマイルの伏竜ステークスに出走(5着)したが、それ以外の戦歴はすべて1800メートル以上。小回りの1500メートルというコースがどうだろう。
 地方馬では、昨年地方馬最先着の4着だったダノンレジーナに期待。勝ったファッショニスタに0秒8差で、レーヌブランシュ(5着)に先着している。距離適性面でも昨年大井の1800メートルより今年の1500メートルのほうが実績がある。
 リネンファッションは、スパーキングレディーカップJpnIIIがサルサディオーネに6馬身差の2着でだったが、逃げたブリーダーズゴールドカップJpnIIIではマルシュロレーヌに半馬身差2着に粘った。重賞勝ちはないものの、能力的に差はなさそう。
 ◎6テオレーマ
 ○3マドラスチェック
 ▲8レーヌブランシュ
 △12ダノンレジーナ
 △4リネンファッション
 
 JBCレディスクラシックの出走表はこちら

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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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