斎藤修の重賞ピックアップ

【12/2園田金盃】橋本忠明厩舎上位独占か

 兵庫の中距離戦線を締めくくるレースとして、昨年から1着賞金が3000万円に大幅アップ。JpnIIIの兵庫ゴールドトロフィー(2500万円)より高額になった。
 このレース連覇を狙うのがジンギ。今年は重賞のみ5戦して3勝。負けた2戦でも、名古屋大賞典JpnIIIは地方馬最先着の4着、六甲盃で先着されたのは船橋からの遠征馬だった。1年以上地元馬には先着されておらず、地元ナンバー1として負けられない一戦だ。
 そのジンギのライバルとなりそうなのは、同じ橋本忠明厩舎の面々。中央オープンから転入したのがテーオーエナジー。移籍初戦が笠松への遠征でオータムカップを大差で圧勝。JBCクラシックJpnIは8着だったが、勝ち馬から2秒差で、JpnI勝ちのあるカジノフォンテン(6着)やダノンファラオ(7着)とも差のない競馬をしているだけに、今後は兵庫の古馬戦線で中心的な存在となりそうだ。
 橋本忠明厩舎のもう1頭は、昨年の姫山菊花賞でジンギを負かしたエイシンニシパ。この馬もそれ以降ほとんど連対を外すことがなく、六甲盃の4着も先着された地元馬はジンギだけ。橋本厩舎3頭出しのワンツースリーという決着もありそうだ。
 その一角崩しを狙うのが、摂津盃を制したエイシンデジタル、8歳になって重賞タイトルからは遠ざかっているものの、昨年の園田金盃が3着だったマイタイザン、短距離を中心に使われているものの摂津盃でエイシンデジタルの2着だったメイプルグレイトなど。
 ◎3ジンギ
 ○11テーオーエナジー
 ▲8エイシンニシパ
 △7エイシンデジタル
 △5マイタイザン
 △6メイプルグレイト
 
 園田金盃の出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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