斎藤修の重賞ピックアップ

【3/16高知・黒船賞JpnIII】単騎マイペースならラプタス

 逃げる可能性のある馬が何頭かいるメンバーで、当初はアメリカのダートでスピード競馬を経験してきたピンシャンを本命としていたのだが、一旦予想が公開されたあとに出走取消。調教助手のコメントに「レース後、精神的に追い込まれているとの話だったので休ませました」とあったので、そういうことだったんでしょう。
 当初は▲としていたラプタスだが、逃げるかもしれないライバルが1頭いなくなったことで◎に格上げした。内に兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでハナを切ったイグナイターがいるが、ラプタスは6番枠ならハナをとれるだろうと見る。テイエムサウスダンの2着だった兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIがトップハンデ59キロで、今回が別定57キロなら条件的にかなり楽になった。
 地方初参戦となるのがヘリオス。ダート1400メートルのオープン連勝のあと、根岸ステークスGIIIではテイエムサウスダンに1馬身差で食い下がって2着。昨年秋からの充実ぶりがうかがえる。
 3年前のこのレースを制したのがサクセスエナジー。昨年7歳で1200メートルの大井・東京盃を制したのには驚かされた。その後の2戦は着外だったが、もともと凡走も圧勝もある馬。8歳で別定58キロは楽ではないが、得意の条件だけに巻き返す可能性は十分。予定されていた松山弘平騎手の落馬負傷によって乗替ったのが高知で期間限定騎乗中の吉原寛人騎手というのも楽しみ。
 兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでは52キロのハンデで3着だったイグナイターは、今回別定56キロでどうか。
 初ダートのトーラスジェミニは地元のベテラン西川敏弘騎手がどんなレースを見せるか。
 ◎6ラプタス
 ○11ヘリオス
 ▲5サクセスエナジー
 △3イグナイター
 △4トーラスジェミニ
 
 黒船賞の出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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