斎藤修の重賞ピックアップ

【5/15水沢・留守杯日高賞】実力経験とも断然グラーツィア

 2歳時、北海道所属で園田プリンセスカップを制したグラーツィアは、その後船橋に移籍して、東京2歳優駿牝馬6着、ユングフラウ賞9着と、勝ち負けにはならなかったものの一線級とのレースを経験。3歳牝馬のハナビシソウ特別でも3着だったが、勝ったレディオスターは、先日の東京プリンセス賞で3着という実力。名古屋の東海クイーンカップは吉原寛人騎手の落ち着いた騎乗もあって完勝。実力も経験も今回のメンバーでは頭ひとつ抜けている。ここを勝てばグランダム・ジャパン3歳シーズンのポイントでも単独トップに立ち、最終戦の関東オークスJpnIIを迎えることになる。
 浦和のキックフリップは5戦2勝と戦歴は浅いものの、JRA未勝利との条件交流を勝ち、3歳の特別戦でも3、4着と好走。能力的には◎に次ぐ存在。地元浦和しか経験がないため、あとは長距離輸送や右回りコースなど初経験となる条件が環境がどうか。
 迎え撃つ地元勢ではボサノヴァに期待する。あやめ賞では単勝1.1倍の断然人気に支持され直線を向いて先頭に立ったものの、直後でマークしていたマルルットゥにゴール前で差し切られた。今回は1600mの1番枠で、すんなりハナをとって自分の形に持ち込んで遠征馬を相手にどこまでの勝負になるか。
 近走結果が出ていないものの、2歳時盛岡のプリンセスカップで2着があった大井のササキンローズ、JRA未勝利との条件交流で3戦連続掲示板というササノハクズらは上位食い込みまであるかどうか。
 ◎12グラーツィア
 ○9キックフリップ
 ▲1ボサノヴァ
 △8ササキンローズ
 △4ササノハクズ
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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