斎藤修の重賞ピックアップ

【6/23名古屋・トリトン争覇】地元初タイトルに期待シーアフェアリー

 昨年度まで名古屋では冬期にマイル争覇という重賞が行われていたが、新競馬場にはマイルのコース設定がなく、名称変更とともに開催時期も変更となった。回次はマイル争覇から引き継がれての第28回。ちなみに、トリトンといえば回転寿司のイメージだが、元はギリシア神話に出てくる海神らしい。
 シーアフェアリーはここ3戦は1400メートル戦を使われているが、昨年は園田1700メートルの兵庫サマークイーン賞、兵庫クイーンカップを勝利。獲得したタイトルが牝馬重賞だけなのが気になるところだが、2走前の浦和・しらさぎ賞が南関東の強敵相手、前走佐賀ヴィーナスカップも1、2着が南関東の重賞級の馬なら仕方ない。牡馬相手でもこのメンバーなら地元初タイトルに期待する。ちなみに、シーアフェアリーの「シー」は海ではなく、See a Fairyで「妖精を見る」という意味らしい。
 大井からの転入初戦となるのがマイネルティプトン。デビューした中央時代からダート1600〜1800メートルを中心に使われて、近走は大井のB2特別でやや頭打ちという成績だが、それでも掲示板内で勝ち馬からは1秒以内の差。初コースをこなせれば勝負になる。
 重賞で3戦続けて2着という、なんともはがゆい成績のウインユニファイド。その3戦での勝ち馬が今回は不在というメンバーなら、10歳での重賞初制覇もおおいにありそう。
 湾岸スターカップでウインユニファイドに次ぐ3着だったクインザヒーロー、2020年の東海ゴールドカップを制した実績のウインハイラントらも上位争いの可能性は十分ありそう。
 ◎11シーアフェアリー
 ○3マイネルティプトン
 ▲10ウインユニファイド
 △9クインザヒーロー
 △4ウインハイラント
 
 トリトン争覇の出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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