斎藤修の重賞ピックアップ

【6/2園田・六甲盃】昨年の雪辱期すジンギ

 近年どこの競馬場も賞金が上がって南関東所属馬が他地区の重賞を狙っての遠征が目立つようになり、ここも出走11頭中5頭が南関東勢。昨年の1?4着馬の再戦となった。
 昨年はジンギが地元の期待馬として勝ちに行かねばならず、単騎で逃げたホーリーブレイズを負かしに行った結果、トーセンブルの目標となってゴール前で差し切られた。それでも着差は半馬身で、能力差はない。昨年の名古屋大賞典JpnIIIでは、勝ったクリンチャーから1秒5離されての4着だったが、今年は連覇を果たしたクリンチャーから0秒8差の3着。昨年トーセンブルに負けて以降は地方馬には先着されておらず、充実しての地元戦なら負けられないところ。
 トーセンブルは昨年の六甲盃以降は苦戦が続いたが、前走オグリキャップ記念ではあらためて長距離での能力の高さを見せた。そのオグリキャップ記念では5着だったホーリーブレイズだが、昨年末の名古屋グランプリJpnIIでは中央勢に食い込んでの4着。こちらもやはり長距離でこそ。今回もこの3頭の勝負で、その順序は展開にも左右されそう。
 昨年2月に大井2600メートルの金盃を制したマンガンは、約半年ぶりの実戦で仕上がり具合が気になるところ。
 今年もすでに重賞2勝を挙げ9歳でも衰えのないエイシンニシパだが、昨年がやや差のある4着だったことを考えると、今年もジンギだけでなく大挙南関東からの遠征馬が相手では連下に食い込めるかどうか。
 一昨年の東京ダービー馬エメリミットは、昨年9月の東京記念2着ではトーセンブル、ホーリーブレイズ、マンガンに先着しており軽視はできない。
 ◎6ジンギ
 ○9トーセンブル
 ▲3ホーリーブレイズ
 △2マンガン
 △8エイシンニシパ
 △11エメリミット
 
 六甲盃の出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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