斎藤修の重賞ピックアップ

【コラム】個人協賛レースとレース名募集

 地方競馬では多くの主催者で協賛レースを募集していて、人気となっているのはご存知だろうか。
 1万円?5万円程度の協賛金で、『○○さん誕生日記念』とか『○○さん・○○さん結婚記念』とか『○○○○来場記念』などとレースに名前がつけられるもの。
 協賛レースの特典は主催者によってさまざまだが、観覧席が用意されたり、勝ち馬の関係者との口取り写真の撮影、表彰式のプレゼンターができたりする。ただ残念ながら現在は、コロナ感染防止対策で、これらの特典を休止しているところも少なくないので、注意が必要だ。
 オッズパーク関連競馬場で実施されている協賛レース(主に個人協賛)の概要をまとめてみた(2022年6月現在)。
 
●ばんえい帯広
・協賛金:1口1万円として1口以上
・出走表や勝馬投票券にレース名を掲載
・レース中継でレース名を紹介
・表彰式プレゼンター、関係者と記念撮影(コロナ対策のため当面の間休止)
・ふるさと納税を利用しての協賛も可
 
●岩手
※企業協賛のみ(個人協賛はなし)
 
●金沢
・費用:個人は1万円分の商品券(騎手への副賞)/企業・団体は1万円分の商品券×2(調教師、騎手への副賞)
・出走表、各種媒体への掲載
・勝利騎手のサイン色紙プレゼント
・レース映像プレゼント
・大型映像装置でのメッセージ放映
 
●笠松
・協賛金:1口1万円で、個人は1口以上、企業は5口以上
・出走表・専門紙へのレース名記載
・協賛エピソードの紹介
・勝利騎手との記念撮影(当面の間中止)
 
●名古屋
・協賛費用:2万5千円
・出走表、勝馬投票券、スポーツ紙等にレース名を掲載
・優勝馬、優勝騎手との記念撮影
・優勝騎手のサイン入り色紙プレゼント
・冠レース名を印刷したゼッケンを1枚プレゼント
 
●そのだ・ひめじ
※コロナ感染拡大防止の為、現在は休止
・協賛費用:個人5万円/企業10万円
 
●高知
・協賛負担金:1万円
・出馬表に協賛名、競走名、協賛コメントを掲載。競馬新聞にも協賛名、競走名を掲載
・馬券に競走名を印字
・来賓室、特別観覧席へご案内
・ゴール写真プレゼント
 
●佐賀
・費用(法人):副賞として当該競走の1着賞金の5%以上の物品を用意
・費用(個人):副賞として1万円以上の物品を用意
※個人協賛はSagakeiba Supporters Club(SSC)に入会する必要あり。勝利騎手等に表彰を行うことができるが、レース名を付けることはできない(レース名が付けられるのは法人の協賛のみ)。
 
 コロナ感染対策の制限があるのは残念だが、自分が競馬場に行くタイミングに合わせて協賛レースを申し込んだり、友人・知人のお祝いなどでサプライズとして協賛レースを企画するなど、いかがだろうか。
 
 レース名に「第○回」と付けて毎年同じレース名で協賛レースを行っているファンや、開催ごとに協賛レースしている、いわば常連のファンもいる。
 
 さて、ここまでは(長過ぎる)前置きで、ここからが本題。ばんえい競馬では、8月14日のばんえいグランプリ当日に新設される特別競走のレース名を募集している。
 ばんえいグランプリはフルゲート10頭のうち7頭がファン投票の上位馬から選ばれるが、新設の特別競走は、ばんえいグランプリ出走馬を除いたファン投票上位馬によって争われる。いわば"残念"ばんえいグランプリ。
 スポンサーはオッズパークで、『オッズパーク杯 第1回○○○○○○○○』というレース名になる(レース名は13文字以内)。
 "第1回"というからには、おそらく第2回、第3回・・・と続くのだろう。あなたや、あなたや、あなたが考えたレース名が毎年、特別競走のレース名として使われるのだ。
 
 大賞に選ばれた1作品がそのレース名となり、賞品として食べ比べステーキセットがもらえる。また、準大賞や佳作でも十勝の食材がもらえる。
 応募はこちらから。募集期間は6月20日21時までとなっている。

斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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