斎藤修の重賞ピックアップ

【9/4盛岡・不来方賞】三冠なるかグットクレンジング

 グットクレンジングは転入初戦のスプリングカップこそ2着に負けたものの、圧倒的な強さで岩手二冠を制した。ダイヤモンドカップは4番手から3コーナーで前をとらえると、直線は後続を寄せ付けず2着に3馬身差。東北優駿でも3コーナーで先頭に立って直線ムチを入れられると2着に10馬身差をつける圧勝となった。既存勢力とは勝負付けが済んでおり、あとは転入馬との力関係がどうか。
 転入組で最有力は、北海道から移籍のマナホク。一冠目・北斗盃、二冠目・北海優駿ともに3着。三冠目の王冠賞は差のある5着だったが、勝ったエンリルの単騎逃げが見事にハマり、三冠のかかっていたシルトプレが8馬身も差をつけられての2着だったから仕方ない。北海優駿の前には古馬相手の1800メートル戦での勝ち星もあり、2000メートルの距離も北海優駿で経験しているだけに距離面での不安はない。
 さらに転入組ではノンロム。2歳時には岩手に在籍して2勝を挙げ、それ以来4ヶ月ぶりとなった大井初戦こそスタートでタイミングが合わず直線でレースをやめてしまった感じで最下位だったが、その後の2連勝は圧巻のレースぶり。距離延長と相手強化でどこまでやれるか。
 オンラインボスは南関東の古馬B2B3戦で勝ち馬から0秒6差5着という好走。浦和所属のまま臨んだハヤテスプリントは5着だったが、そのまま転入しての初戦を勝利。距離は未知数だが、南関東でのレースぶりならここでも可能性は十分。
 中央未勝利から転入して2連勝中のリュウノファウラー、既存勢力では東北優駿4着、やまびこ賞2着のコイビトサンタらに上位争いの可能性。
 ◎1グットクレンジング
 ○9マナホク
 ▲8ノンロム
 △10オンラインボス
 △7リュウノファウラー
 △4コイビトサンタ
 
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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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