斎藤修の重賞ピックアップ

【11/13ばんえい・クインカップ】同世代牝馬同士では断然サクラヒメ

 サクラヒメは明け3歳時の黒ユリ賞こそ最下位だったが、その後一気に力をつけ、ここ1年では競走中止となった柏林賞を除いて同世代の牝馬には先着されていない。前哨戦の紅バラ賞は、トップハンデで最下位だったミソギホマレを別とすれば、40?50kgも軽い相手に障害先頭から持ったままの楽勝だった。柏林賞での競走中止は、オーシャンウイナーとの接戦となって、ゴール前で力尽きて転倒。そのときと同じ700kgは紅バラ賞で楽勝しているし、ばんえいダービーで710kgまでは経験しているだけに、今回の720kgも問題にならないだろう。
 この時期の4歳牝馬でオープン馬はめずらしく、過去10年のこのレースを見ても出走しているのはわずか2頭。2015年のキサラキクが2着で、2019年にはミスタカシマが勝った。つまりこのレースでオープン格付けの馬は強い。それが今年は2頭。サクラヒメと、もう1頭はミソギホマレ。紅バラ賞ではトップハンデで最下位だったが、710kgで銀河賞を勝っているのだから牝馬同士ならやはり強い。
 アアモンドカズミはB3からB2に昇級しての出走。7戦連続連対中と、ここにきて力をつけているだけに一気の相手強化でも勝負になる。
 サクラシュンカも充実ぶりが目立つ1頭。3走前、軽量の疾風賞こそ5着だったが、それを除けば6月18日以降3着以内を外していない。
 ブルーレジーナは前々走の紅バラ賞は8着だったが、第2障害まで単独先頭でレースをひっぱり積極的に攻めての結果。前走はその効果があって障害ひと腰先頭で2着。状態上向きだ。
 近走成績がいまひとつのアバシリサクラだが、2歳時にナナカマド賞のタイトルがあるだけに、690kgなら侮れない。
 ◎8サクラヒメ
 ○4ミソギホマレ
 ▲6アアモンドカズミ
 △7サクラシュンカ
 △1ブルーレジーナ
 △2アバシリサクラ
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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