斎藤修の重賞ピックアップ

【11/20盛岡・北上川大賞典】中長距離で安定のジェイケイブラック

 7頭立てで、しかも重賞勝ち馬がいないというやや低調なメンバー。振り返ってみれば、休止となった19年を除いてこのレースはエンパイアペガサスが3連覇。昨年は大差をつけての圧勝で、2着レールガン、3着ジェイケイブラックは今年も出走しているので、岩手のダート長距離路線はエンパイアペガサスが1頭で引っ張ってきたことになる。
 ジェイケイブラックは、昨年のこのレース以降もダートのマイル以上で上位争い。9月、10月の特別戦では着外だったが、前走金華特別でクビ+3/4馬身差3着と復調気配。昨年の北上川大賞典を含め、重賞ではここまで3着が最高という成績だが、今回のメンバーなら重賞初制覇も期待できそう。
 中央3勝クラスから転入したヴォウジラールは盛岡で3戦、徐々に調子を上げてきた。中央2勝クラスのダートでの連対が2000/2100メートル。重賞初挑戦でもこの距離で能力を発揮しそう。
 ノーチカルチャートも中央3勝クラスから転入。中央時代、未勝利勝ちは地方の条件交流だったが、1勝クラス以降はほぼ芝2400メートル以上を使われてきた。転入初戦となった盛岡芝2400メートルのせきれい賞でも2着。ダート変更となったOROターフ特別でも僅差の3着に好走した。今回の2600メートルという距離はよさそうで、ダートもこなせれば勝ち負けまで期待できる。
 昨年2着だったレールガンは、その後も2、3着はあるものの、3カ月ぶりの休み明けとなった前走がいまひとつの成績。巻き返しまであるかどうか。
 実績最上位は中央の芝でリステッド勝ちがあるマウントゴールドだが、2017年の4歳時以来のダートでどうか。
 ◎7ジェイケイブラック
 ○5ヴォウジラール
 ▲4ノーチカルチャート
 △6レールガン
 △1マウントゴールド
 
 北上川大賞典の出走表はこちら

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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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