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【11/3盛岡・JBCスプリントJpnI】1200mでも能力発揮テイエムサウスダン

 テイエムサウスダンの東京盃JpnIIは、2歳時以来の1200メートル戦でどうかと思われたが、4コーナー6番手から残り100メートルを切って一旦は先頭に立つ場面があった。最後はレッドルゼルの末脚に屈したが、負けて強しという内容。今年フェブラリーステークスGIでも2着があり、同じように直線に坂のある盛岡コースで能力を発揮しそう。
 ダンシングプリンスはダート1200メートルでほぼ無敵という快進撃を続け、サウジ遠征でもGIIIを圧勝した。前走断然人気に支持されたクラスターカップJpnIIIは4着に沈んだが、スタートでの出遅れが致命的で度外視。6歳でもレースをあまり使われておらず、まだまだ成長の余地はある。
 昨年金沢1400メートルが舞台だったJBCスプリントJpnIを制し、連覇がかかるのがレッドルゼル。ドバイ帰りの東京盃JpnIIもゴール前差し切って着差以上の強さ。メンバー中、GI/JpnIを勝っているのはこの馬だけだが、そもそもダート短距離ではGI/JpnIがこのレースしかないためタイトルは限られている。今年はクラシックよりむしろスプリントのほうがメンバーの層が厚く、人気が集中するなら嫌ってみる手はある。
 兵庫所属馬として初JBCのタイトルと、初JpnI勝利に期待がかかるのがイグナイター。今年は黒船賞JpnIII、かきつばた記念JpnIIIを連勝して本格化。5カ月ぶりの休み明けとなったマイルチャンピオンシップ南部杯JpnIは、必ずしも適距離ではないマイル戦でも見せ場たっぷりの4着。ただ今回は、黒船賞やかきつばた記念より格段にメンバーのレベルが上がった。
 ダートグレードでたびたび好走のティーズダンクに、ヘリオスもダートグレードで2着が4回。昨年JpnIIIで2勝を挙げたリュウノユキナもその後は2着続き。印はまわらなかったが8歳でも衰えのないスマートダンディーも含め、馬券圏内の候補を絞るのは難しい。
 ◎13テイエムサウスダン
 ○6ダンシングプリンス
 ▲1レッドルゼル
 △5イグナイター
 △11ティーズダンク
 △8ヘリオス
 △12リュウノユキナ
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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