斎藤修の重賞ピックアップ

【12/18佐賀・フォーマルハウト賞】地元連対パーフェクトのイチノコマチ

 兵庫から4頭の遠征があって、その中には重賞入着馬もいるが、ここは地元勢優勢と見る。
 佐賀デビューでここまで崩れることなく好走を続けているのがイチノコマチ。中央の芝挑戦を除けば、佐賀では7戦3勝、2着4回。佐賀デビュー馬限定の九州ジュニアチャンピオンではクビ、クビ差という3頭の接戦を制し、カペラ賞は2着だったが、勝ったのがつい先日、全日本2歳優駿JpnIに遠征(11着)したネオシエルということではむしろ評価できる。牝馬同士なら負けられないところ。
 オンネマトカは門別から岩手を経由しての転入初戦。門別で5月にデビューし、フレッシュチャレンジを勝ったのみだが、重賞のフルールカップ、フローラルカップは、ともに掲示板に載れなかったとはいえ、勝ち馬とは1秒台の差。岩手では結果を残せなかったが、北海道時代のパフォーマンスならここは能力上位と見る。あとは転入初戦でどこまで仕上がっているかと、佐賀の馬場が合うかどうか。
 ミヤノウッドリーは、カペラ賞で断然人気に期待されながらまさかの6着。そのカペラ賞は、抜群のスタートダッシュから逃げたモーモーレッドをピタリと追走したら向正面で手応え一杯。さらに追ってきたブレイブアモーレと3頭共倒れという結果だった。ハイペースを追いかけて沈んだそのレースだけでは見限れず、巻き返しのかかる一戦。
 兵庫勢では、門別未勝利から移籍後3連勝でJRA認定のアッパートライを制したオキザリスレディー。デビュー2戦目での初勝利以降は勝ち星がないものの、アッパートライで僅差の好走を続けるイケノシイチャンらが上位進出を狙う。
 九州ジュニアチャンピオン、カペラ賞で、イチノコマチと差のないレースをしているニューホライゾンも能力的に差はない。
 ◎3イチノコマチ
 ○9オンネマトカ
 ▲8ミヤノウッドリー
 △10オキザリスレディー
 △11ニューホライゾン
 △5イケノシイチャン
 
 フォーマルハウト賞の出走表はこちら

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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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