斎藤修の重賞ピックアップ

【12/21園田・兵庫ゴールドトロフィーJpnIII】地元に戻ってイグナイター

 ここ1、2年、地方のダートグレードでは、重賞未勝利の中央馬が出走することもめずらしくないが、ここは中央枠4頭ということもあり、いずれも地方の短距離のダートグレードを勝っている面々。対するイグナイターは、ここまで秋2戦。ともに盛岡への遠征で、マイルチャンピオンシップ南部杯JpnI・4着が勝ち馬とコンマ2秒差で、JBCスプリントJpnI・5着もコンマ7秒差。ともに好走といえる内容だが、勝ちに行った陣営にとっては悔しい結果だろう。今回のハンデ57kgは、そのJpnIの2戦で経験しており、中央4頭より軽い斤量ならチャンスはある。
 シャマルは、地方のダートグレード3勝に、チャンピオンズカップGIでも5着。4歳の今年急成長を見せ、距離延長にも対応した。地方のコーナー4つの1400m戦は3戦2勝だが、3着に負けたさきたま杯JpnIIでも勝ち馬とタイム差なし。あとは初めて背負う58kgのハンデがどうか。
 ラプタスは一昨年、昨年と外枠に入って、その2回ともスタートですべったのか躓いたのか出遅れ。それでいて際どいところまで迫っての3着、2着。今回は最内枠に入り、スタートさえ決まればこの馬らしい逃げが見られそう。59kgのトップハンデは昨年経験しており、久々の勝利も期待できそう。
 地方の1400mでは実績十分のサクセスエナジーは休み明けに加えて8歳という年齢でどこまで仕上がっているか。
 近5戦連続3着以内という好調のオーロラテソーロだが、初経験となる地方の小回りコースの1400メートル戦でどうだろう。
 ◎8イグナイター
 ○9シャマル
 ▲1ラプタス
 △6サクセスエナジー
 △3オーロラテソーロ
 
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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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