斎藤修の重賞ピックアップ

【12/25佐賀・中島記念】この距離ならリュウノシンゲン

 岩手から川崎を経由して転入したリュウノシンゲンは、ここまで佐賀で7戦5勝。負けたのはJpnIIIのサマーチャンピオンと、距離不安のあった九州大賞典だけ。その九州大賞典は1番人気に支持されたものの、早め2番手から2周目向正面で先頭に立ったが、終始グレイトパールにマークされる厳しい展開で、最後の直線を向いたところではすでにお釣りがなかった。適距離はマイルあたりと思われるが、1800メートルも守備範囲。佐賀では吉野ヶ里記念に続くタイトル奪取の期待だ。
 シャンパンクーペは中央オープンからの転入初戦となった前走、準重賞の宝満山賞を勝利。2着アエノエンペラー、3着コンカラーと、タイム差なしの接戦をしのぎきった。中島記念と同じ1800メートルで、2分00秒8(良)という勝ちタイムは物足りないが、馬体重プラス10キロの太め残りもあり、転入2戦目で前走以上のパフォーマンスが発揮できれば勝ち負けまでありそう。
 中央オープンから大井を経由して転入したスパーダは、ここまで佐賀での3勝はすべて1400メートル。佐賀オータムスプリントを制したように、1400メートルの持ちタイムは重賞級だが、中央時代に一度だけ経験した1800メートルの距離でその能力を発揮できるかどうか。
 九州大賞典4連覇を果たしたグレイトパールは、この中島記念にも2連覇がかかる。ただ1800メートルという舞台では相手候補まで。
 コンカラーは中央オープンから転入した昨年、1800メートルと2000メートルで勝利を挙げたが、今年は1300メートルで1勝のみ。ただ3走前の韓国岳特別ではリュウノシンゲンの3着で、良馬場1分57秒6というタイムで走っており、展開次第で上位食い込みの可能性はありそう。
 3歳で挑戦のタケノサイコウは、2歳時に1800メートルのカペラ賞を制しているが、あらためて距離適性が試される。
 ◎8リュウノシンゲン
 ○3シャンパンクーペ
 ▲9スパーダ
 △1グレイトパール
 △5コンカラー
 △10タケノサイコウ
 
 中島記念の出走表はこちら

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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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