斎藤修の重賞ピックアップ

【2/28名古屋・スプリングカップ】セブンカラーズの連勝止めるかデステージョ

 デビューから一方的なレースばかりで5連勝のセブンカラーズが、準重賞の梅桜賞から中1週で出走してきた。地元同士なら断然だが、今回は浦和、高知からの遠征馬に加えて兵庫から移籍初戦という馬もいて、その力関係がどうか。
 セブンカラーズに土をつけるなら、高知のデステージョと見る。2歳時は北海道所属として鎌倉記念は3着だったが、兵庫ジュニアグランプリJpnIIで3着。以前であればこのレベルの馬が高知に移籍することはなかったが、今の高知は賞金的にもレベル的にも南関東と同程度といっていいほど。前走古馬に格付けされたB-1選抜戦で後方2番手追走から3?4コーナー大外からまくってくると、直線余裕を持って差し切るという大胆なレースを見せた。今の高知のB級選抜で、この時期の3歳馬が楽勝というのは相当な能力。そのレースぶりは、内を空けてレースが展開し、直線馬場いっぱいに馬群が広がって差しも決まる名古屋の馬場にも合っていそう。セブンカラーズとの一騎打ちが期待できそうだ。
 リストンもデビューした門別で2歳オープン勝ちがあり、名古屋に移籍して2連勝で新春ペガサスカップを完勝。移籍後も期間限定騎乗で名古屋に来ていた阪野学騎手が騎乗していが、今回は丸野勝虎騎手が鞍上となる。新春ペガサスカップでは、セブンカラーズの2着3着が何度かあったエムエスドン相手に完勝しているだけに楽しみな存在だ。
 浦和から遠征がサムタイムアゴー。ここまで南関東の重賞では5着が最高という成績で、鎌倉記念でも3着デステージョからやや差のある6着だっただけに、ここでも連下争いまで。
 そのほか、前述エムエスドンや、兵庫3勝から転入初戦となるフィアスサーメットがどこまで。
 ◎7デステージョ
 ○8セブンカラーズ
 ▲10リストン
 △4サムタイムアゴー
 △3エムエスドン
 △12フィアスサーメット
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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