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【4/30高知・黒潮皐月賞】ユメノホノオはここも通過点

 ユメノホノオは黒潮ジュニアチャンピオンシップで展開的なところで4着に敗れて以降、ほとんど他馬を相手にせず5連勝。前走土佐春花賞では初対戦のデステージョとの力関係がどうかと思われたが、4コーナーで並びかけると直線であっさりと突き放した。今回、ほかにこれといった新興勢力もなく、ここもよほどアクシデントでもない限り負けることはないのではないか。大外枠はむしろ包まれる心配がなく、逃げるわけではないこの馬にとってはレースがやりやすい。
 相手筆頭はやはりデステージョ。土佐春花賞ではユメノホノオに完敗だったが、3着以下には差をつけた。ライバル不在となった仙台屋桜特別では、スローの逃げに持ち込んで粘るマリンジェミナイをあっさりと3馬身突き放した。今回ユメノホノオとの再戦で、おそらくこの馬が先に仕掛けてどこまで粘れるかという展開になるだろうが、宮川実騎手がどこで勝負にいくかが見どころになりそう。
 3番手にはヘニーレット。ユメノホノオとは2月の土佐水木特別で対戦して差のある5着。古馬との対戦で経験を積んだことで上積みがあれば上位を狙える。
 枠順的にも逃げるであろうマリンジェミナイは、2歳10月以来となる永森大智騎手が手綱をとる。ノーマークの馬で思い切って逃げたときの永森騎手は怖い。
 対抗格の有力馬がユメノホノオを負かしに行って崩れるような展開になれば、末脚温存のエムティドンに出番が巡ってきそう。
 ミズワリヲクダサイは金の鞍賞で3着があり、その後勝ち星がないとはいえ、掲示板を外したのは古馬相手の一度だけ。1600メートル以上になるとよくないが、この距離なら上位食い込みも期待できる。
 ◎12ユメノホノオ
 ○2デステージョ
 ▲10ヘニーレット
 △4マリンジェミナイ
 △11エムティドン
 △7ミズワリヲクダサイ
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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