斎藤修の重賞ピックアップ

【5/2名古屋・かきつばた記念JpnIII】ハンデに恵まれウィルソンテソーロ

 これまでダートグレードのハンデ戦では中央勢同士はそれほど斤量差がつくことはなかったが、今回はテイエムサウスダンに61キロというハンデが設定されたことで、けっこうな差がついた。そのなかでハンデに恵まれたのがウィルソンテソーロ。たしかに実績でいえば3勝クラスを勝ったまでだから、中央勢の中では格下といえる。前走初めてのオープン特別は5着だったが、スタートでとなりの馬とぶつかって位置取りを悪くしてしまった。それでも直線では前をとらえようかという見せ場もあった。初めての地方コースはやってみないとわからないが、能力的には、今回設定されたハンデほど差はないと見る。
 相手には58.5キロのドライスタウト。これまで惨敗といえるのは兵庫チャンピオンシップだけで、これはスタートで大きく出遅れたというはっきりとした敗因がある。前走フェブラリーSは善戦といえる4着。右回りは園田以来2度めだが、それさえこなせれば圧勝まである。
 ヘリオスは重賞を勝ってないにもかかわらず58.5キロは背負わされすぎという感じがしないでもないが、南部杯JpnIでカフェファラオにハナ差2着、JBCスプリントJpnIで3着という結果からレーティング的にやはりそれだけ背負わされてしまうのだろう。実績のある舞台で初タイトルのチャンスも。
 デュアリストは兵庫ジュニアグランプリJpnII勝ちで地方小回りの実績があるが、中央オープン3勝はいずれも1200メートル。今回は1500mの距離が課題になりそう。
 テイエムサウスダンは61キロのハンデで果たして。
 ◎8ウィルソンテソーロ
 ○12ドライスタウト
 ▲7ヘリオス
 △5デュアリスト
 △2テイエムサウスダン
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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