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【6/11水沢・東北優駿】門別・南関東の実績を評価してロッソナブア

 ミニアチュール断然かと思われた岩手3歳戦線に強敵が現れた。門別・船橋で6戦3勝、すべて3着以内というロッソナブアだ。船橋2戦目のフリオーソ・メモリアルでは、ゴール前でコロンバージュに迫られたが、もう一度脚をつかって1馬身半差をつけた。そのコロンバージュは、その後、東京湾カップで3着に好走した実力。前走チューリップ特別では中央から転入初戦のキングオブザナイルの2着に敗れたが、そのキングオブザナイルは羽田盃こそ13着だったが東京ダービートライアルで惜しくもクビ差2着。そこを勝ったナンセイホワイトは東京ダービーで3着に入った。ロッソナブアは賞金的には羽田盃なら出走できていたはずで、戦ってきた相手の実績からも、大井の二冠で勝ち負けまではともかく掲示板くらいは狙えた実力と思われる。2000年に東京盃GIIを逃げ切ってNARグランプリ年度代表馬となったベラミロードのおいという血統。馬主の大久保和夫氏は、岩手所属のベンテンコゾウでは門別に遠征して北海道二冠を制し、チャイヤプーンでは岩手→船橋→岩手と移籍して岩手ダービー・ダイヤモンドカップ、戸塚記念、ダービーグランプリを制するなど、勝てるレースを狙って獲りにいくだけに、ここも勝機あっての岩手移籍だろう。御神本訓史騎手には東京ダービーに続いて岩手でもダービー制覇の期待がかかる。
 期待のミニアチュールは、門別2勝から転入して岩手では負けなしの5連勝で一冠目のダイヤモンドカップを制した。戦ってきた相手の経験値からしてもロッソナブアのほうが上と思われるが、コース経験という点ではアドバンテージになる。
 ミニアチュールが制したスプリングカップ、ダイヤモンドカップは、2着3着も同じ結果で、その2着リッキーナイト、3着スノーパトロールが続く存在。
 デビューから3連勝で前走盛岡1400メートル戦を大差で圧勝したピラヴロスは、一気の相手強化と距離延長で上位争いに食い込めるかどうか。
 ◎3ロッソナブア
 ○4ミニアチュール
 ▲2リッキーナイト
 △7スノーパトロール
 △1ピラヴロス
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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