斎藤修の重賞ピックアップ

【10/12ネクストスター園田】底を見せていないマミエミモモタロー

 ここまで行われた各地のネクストスターではいずれのレースにも(同日の笠松も含め)、高額賞金を狙って門別からの転入馬がいたが、園田は地元デビュー馬のみの争い。
 デビューから3連勝がマミエミモモタロー。兵庫ジュベナイルカップでは4コーナーで前が壁になって行き場をなくし、内に進路を切り替えて抜け出すというロスがあっての勝利だったが、逃げた前走兵庫若駒賞は直線あっという間に後続を突き放し、接戦の2着争いに7馬身差をつけた。まだ底を見せていない。
 兵庫ジュベナイルカップで10着惨敗だったクラウドノイズだが、続く1230メートルのアッパートライを逃げ切ると、前走1400メートルの2歳戦では2着ダイジョバナイに8馬身差をつける圧勝。勝ちタイムの1分31秒1は、兵庫若駒賞のマミエミモモタローの勝ちタイムをコンマ7秒も上回るもの。兵庫ジュベナイルカップで2番人気に支持された評価は本物で、ここ2戦でさらに力をつけた。逆転まであるかどうか。
 トウケイカッタローはデビューから2連勝。前走JRA認定アッパートライでは、1番人気エズヴィラージュが逃げ切ろうかというところ、向正面縦長の中団からロングスパートで差し切った。そうした脚質ゆえ展開に左右されることはありそうだが、前が競り合って末脚勝負の展開になれば人気馬をまとめて差し切る場面もありそう。
 マルカイグアスはデビュー戦を勝ったのみだが、1分32秒8というまずまずのタイム。2戦目での上積みがあれば上位争いも。
 兵庫若駒賞で直線外から脚を伸ばして2着に入ったスタビライザー、3カ月ぶりとなった前走がクラウドノイズの2着だったダイジョバナイらは連下争いの可能性。
 ◎8マミエミモモタロー
 ◯5クラウドノイズ
 ▲7トウケイカッタロー
 △9マルカイグアス
 △3スタビライザー
 △1ダイジョバナイ
 
 ネクストスター園田の出走表はこちら

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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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