斎藤修の重賞ピックアップ

【11/19高知・土佐秋月賞】鞍上替ってもユメノホノオ

 ユメノホノオはここ1年敵なしの9連勝で高知三冠を制した。前走黒潮菊花賞はゲート内膠着かというほどの出遅れで、それでも3コーナーからデステージョを振り切った。そうした気性面での不安から遠征はせず引き続き地元戦となり、3歳馬同士なら負けられないところ。ただマイルの内枠で包まれたらという不安がないわけでもない。吉原寛人騎手が怪我で療養中のため、今回は佐賀で期間限定騎乗している北海道の石川倭騎手がどんなレースを見せるか。
 デステージョは、ユメノホノオがいなければどれほど重賞を勝っていただろう。重賞未勝利が不思議なほどで、名古屋ではセブンカラーズにも重賞制覇を阻まれ、いかにも生まれた年が悪かった。それでも門別デビューから17戦すべて3着以内という安定感はすばらしい。
 3番手にはグラティアスグー。C3選抜で好走し、前走C2戦を勝利という実績は、2強を別にすれば、格付け的にも最上位。
 サンマルーンは黒潮菊花賞で3着も、2着デステージョから9馬身差。今回はその差をどこまで詰められるか。今年1月デビューで、春に4カ月の休養があったものの、ここまで7戦5勝、2・3着が1回ずつ。成績的にはまだ底を見せていない。
 中央未勝利から転入して6戦3勝、3着以内を外したのが1度だけというタイガーミノルも3着争いなら。
 ◎4ユメノホノオ
 ◯6デステージョ
 ▲1グラティアスグー
 △9サンマルーン
 △5タイガーミノル
 
 土佐秋月賞の出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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