斎藤修の重賞ピックアップ

【11/21笠松グランプリ】10歳でも安定のベストマッチョ

 10歳でも衰えを知らないベストマッチョ。ここ1年で3着以内を外したのは2月の兵庫ウインターカップだけ。このときは内枠で外から一気にこられて前半は馬ごみで厳しい競馬になってしまった。昨年の笠松グランプリは、一旦位置取りを下げたものの、直線盛り返して半馬身、アタマ差という接戦の3着。前走兵庫ゴールドカップは先頭で直線を向いて勝ったかと思ったところ、ゴール前一瞬の脚でダノンジャスティスに差されてしまった。今回は外枠に入り、内枠の逃げ馬を見ながらスムーズにレースが運べそう。ゴール前で何かに差されるというシーンも少なくないが、それも含めて連軸としての中心。
 このレース連覇がかかるのがルーチェドーロ。昨年は6番枠ながら内に入れてじっと構え、そのまま4コーナーでラチ沿いから先頭に立って接戦を制した。7月以来の休み明けというのは昨年と同じローテーション。
 パールプレミアは5歳になってパワーアップを感じさせるレースぶりで、兵庫ウインターカップ、笠松・サマーカップと重賞2勝。前走兵庫ゴールドカップ4着は、早めにベストマッチョに来られて直線脚が上がってしまった。今回は1番枠からマイペースの逃げに持ち込みたいところ。サマーカップより相手強化となるが、そのときの良馬場1分26秒6はこのレースでも通用するタイム。
 エアアルマスは中央オープンから川崎に移籍して南関東でダートグレードを3戦。東京スプリントJpnIIIは離れた最後方から追い込んで4着。たださきたま杯JpnIIは互角のスタートを切ったものの、コーナーで置かれてしまう感じで見せ場をつくれなかった。能力的には上位だが、コーナー4つの小回り1400メートルは合わないと見て狙いを下げた。
 北海道のクーファアチャラは今年金沢で重賞2勝。昨年春に門別に移籍して以降、3着以内を外したのは一度だけ。今回は一気の相手強化となるが、マイペースで先行できれば粘り込む場面はありそう。ただパールプレミアと先行争いになると厳しいかもしれない。
 ◎11ベストマッチョ
 ◯3ルーチェドーロ
 ▲1パールプレミア
 △5エアアルマス
 △4クーファアチャラ
 
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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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