斎藤修の重賞ピックアップ

【1/11園田・コウノトリ賞】実績断然スマイルミーシャ

 2008年から10年まで3歳馬の重賞として行われたコウノトリ賞が、回次を引き継いで4歳以上牝馬の重賞として復活。昨年まで大井で行われていたTCK女王盃JpnIIIが、今年から兵庫女王盃JpnIIIとなって園田で4月4日に行われるだけに、そこにつながっていくレースとなりそうだ。
 その兵庫女王盃JpnIIIを目標としているのがスマイルミーシャ。12月には3歳牝馬ながら、ラッキードリーム、ツムタイザンら牡馬一線級を相手に園田金盃を勝利。地元の牝馬同士なら実績は抜けている。しかも定量戦とあっては、ここは単なる通過点だろう。
 相手はやや難解だが、ジャパンカップに出走したクリノメガミエースがその筆頭といえそう。昨年正月には牡馬相手の新春賞で3着があり、その後は西日本地区の牝馬重賞に遠征。佐賀ヴィーナスカップ3着、地元の兵庫サマークイーン賞3着など善戦。◎は別格としても、それ以外の馬との比較では経験値は高い。
 タガノオボロは1400メートルを中心に使われ、昨年はB1からA級まで出世。中央時代も含めて1400メートル以下のみ使われていたのが、2走前、初の1700メートル戦となったA1A2特別を逃げ切って勝利。今回となり枠のニネンビーグミとの先行争いがどうかだが、マイペースが叶えば粘り込む可能性はありそう。
 マルグリッドは昨年、佐賀に遠征したル・プランタン賞を制し、地元ののじぎく賞ではスマイルミーシャの2着に入ってグランダム・ジャパン3歳シーズンの女王となった。地元1870メートルは初距離だが、1800メートルのル・プランタン賞を制しているだけに、距離実績では期待できそう。
 昨年7月の兵庫サマークイーン賞で、3着クリノメガミエースにハナ差で4着だったのがニネンビーグミ。近走は短距離を中心に使われているが、3歳時には1700メートルののじぎく賞を制しているだけに、牝馬同士なら距離もこなせる。
 ◎8スマイルミーシャ
 ◯1クリノメガミエース
 ▲6タガノオボロ
 △4マルグリッド
 △7ニネンビーグミ
 
 コウノトリ賞の出走表はこちら

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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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