斎藤修の重賞ピックアップ

【5/12盛岡・シアンモア記念】10歳で連覇を狙うノーブルサターン

 ノーブルサターンは昨年終盤に重賞3連勝という快進撃で岩手年度代表馬となった。前走、今季初戦の赤松杯は4着だったが、スタートで後手を踏んで後方からの追走となり、向正面から仕掛けていったが前が止まらなかった。昨年も赤松杯4着からシアンモア記念を勝っただけに、ひと叩きしての上昇に期待。昨年末のレースぶりから明けて10歳でも衰えはなさそう。
 赤松杯ではスタートから先頭に立ってマイペースに持ち込み、逃げ切ったのがグランコージー。昨年のこの時期は大井所属で南関東の特別戦で活躍していたが、一昨年のシアンモア記念ではヴァケーションの2着だった。冬休み明けの2連勝では絶好調と思われ、今回は1番枠から再度ハナをとってマイペースなら3連勝もありそう。ただ今度はそんなに楽に逃げさせてくれるかどうか。
 ライアンは南関東から中央の障害を経由して転入。初戦となった赤松杯では、外目4番手を追走して、勝ったグランコージーには離されたものの、直線競り合いとなったヴァケーションをハナ差で競り落として2着を確保。今度は盛岡コースに変わるが、移籍2戦目での上昇があれば勝ち負けまでありそう。
 一昨年のこのレースで岩手重賞初制覇となったのがヴァケーション。勝ちきれないレースが多いながらも昨年はみちのく大賞典を逃げ切った。今回も枠順的にグランコージーの2番手追走となりそうだが、ペース次第では粘り込む場面もありそう。
 昨年末、北上川大賞典、桐花賞でノーブルサターンの2着だったフレイムウィングスは、赤松杯6着からの巻き返しに期待。
 昨年、やまびこ賞、不来方賞を連勝したルーンファクターは7カ月ぶりで4歳初戦となるが、どこまでやれるか。
 8頭立てでも印を絞るのが難しい混戦。
 ◎3ノーブルサターン
 ◯1グランコージー
 ▲5ライアン
 △6ヴァケーション
 △8フレイムウィングス
 △7ルーンファクター
 
 シアンモア記念の出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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