新たなダート三冠に挑んだウルトラノホシは、あと一歩のところで羽田盃JpnIの優先出走権に手が届かず。とはいえ羽田盃JpnIはフルゲートにならなかったばかりか8頭立ての少頭数ゆえ「出る」といえば出られたと思われる。しかしながら地元の三冠に矛先を変え、危なげなく一冠目の佐賀皐月賞を奪取した。中団追走からペースが上がった向正面では前が壁になったものの、鞍上の石川倭騎手は慌てず騒がず。3コーナーで馬群がばらけるのを待って余裕で抜け出した。距離延長でのマイナス面はなく、二冠の可能性はかなり高い。
相手は佐賀皐月賞の2〜4着馬だろうが、絞るのは難しい。トレベルオールは後方追走から3コーナーでもまだ8番手。そこから一気にまくってウルトラノホシを上回る上り3Fのタイムで差を詰め3着。展開には左右されそうだが、距離伸びてプラスはこの馬だろう。
2着は10番人気だったデッドフレイ。向正面で早めに内から積極的に仕掛けていって、最後まで行き脚衰えず2着を確保した。佐賀デビューでこれまで4着以内を外しておらず、あくまでも結果論ではあるが、その成績を見ると、佐賀皐月賞はなぜそれほど人気がなかったのだろうと思える。距離をこなせるのは間違いなく、今回も展開ひとつで上位争い。
佐賀皐月賞では2番手から向正面で一旦は先頭という、勝負にいって4着だったのがトゥールリー。ただ血統的にさらなる距離延長はちょっと不安。
カシノルーカスは佐賀皐月賞では3番手を追走して勝負どころで後退したように、距離に不安がある。ただ前走1300メートル戦とはいえ古馬B級での2着は評価でき、スローに流れれば粘り込む場面はあるかもしれない。
佐賀皐月賞では差のある5着だったケンタッキーグレイだが、門別時代も1700メートルのウィナーズチャレンジで2着があったように、この距離で見直す余地はある。
◎5ウルトラノホシ
◯3トレベルオール
▲8デッドフレイ
△4トゥールリー
△12カシノルーカス
△6ケンタッキーグレイ
栄城賞の出走表はこちら